同人誌を作る上で、こだわってみたいのが装丁です。しかし、「ギリギリまで作品づくりに追われて装丁は後回し」という人や、「作品の世界観に合った装丁が分からない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
やったことのない加工をするのは不安だし、他の人はどんな装丁をしているのか知りたい……と思っても、情報を探すのは大変ですよね。
そんな時に役立つサイトが「Smarks」です。
この記事では、Smarksで出来ることや利用方法について、詳しくご紹介します。
Smarksとは?
Smarksは、同人誌の装丁について記録できるサイトです。同人誌の画像と共に、使用した印刷所、用紙の種類、特殊加工の内容など、細かく記録ができます。他のユーザーの記録を閲覧することも可能です。
利用料は無料で、ハンドルネームとメールアドレスだけで簡単に会員登録ができます。自分自身の備忘録にしたり、同人誌を作る際の参考にしたりと、便利に使えます。
サイト名の「Smarks」は、同人誌(スマ本→Smart本)をマークする=Smarksという意味で名づけられました。「みんなでつくる同人誌装丁記録サイト」をコンセプトにしており、同人活動をしている人みんなで情報を共有することで、同人文化を盛り上げていくことを目指し運営されています。
管理人のヨシオカさんは、二次創作を中心に小説を書かれています。多くの同人誌を作成する中で「みんなの同人誌の装丁が知りたい」と思ったこと、またコロナ禍で「印刷所を応援したい」と考えたことから、このサイトを立ち上げていらっしゃいます。
2022年の5月にリリースされたばかりの新しいサービスですが、Twitterなどを通じて利用者が増え、既に350件ほどの投稿が集まっています。
Smarksで出来ること
Smarksに投稿できる内容は下記の通りです。
- 自分が発行した同人誌の表紙、またはページの画像
- こだわりポイント(本文用紙/特殊加工/表紙の用紙/デザイン/色・発色/その他)
- 投稿文のタイトル
- 装丁の説明
- 印刷所
- 表紙用紙
- 本文用紙
- 加工
- 作品分類(漫画/小説etc.)
- 遊び紙
- 発刊日
- 印刷(オフセット/オンデマンド)
- 本のタイトル
- 使用ツール
- コメント
投稿は「こだわりポイント」別のカテゴリに分類されます。この他に入力する必須項目はないので、自分が記入したい内容のみを登録できます。
純粋に装丁のことだけをシェアするサイトにしたい……というヨシオカさんの想いから、ジャンルやカップリング名の記入欄はありません。
備忘録として、自分が発行した同人誌を全て投稿しても良いですし、みんなに見て欲しい自慢の装丁だけを投稿してもOKです。
他のユーザーの投稿は、サイト内の検索ボックス等から探せます。気に入った投稿には「いいね!」をしたり、コメントを送ったりして交流することができます。
また「お役立ち情報」として、各印刷所のフェア情報をまとめたページもあります。どこの印刷所を利用するか迷ったら、ぜひ一度覗いてみましょう。
利用方法
ここからはSmarksの具体的な利用方法についてご紹介します。
利用登録
サイト内の【登録する】ボタンをクリックして、下記の項目を入力します。
- 名前(サイト内で公開されるハンドルネーム)
- メールアドレス(非公開)
- パスワード(5文字以上)
入力後に【登録!】ボタンを押すと、「アカウントが作成されました!」と表示され、登録完了です。
他のユーザーの投稿を見る
他のユーザーの投稿を探す際は、サイトトップから「こだわりポイント」のカテゴリを選択するか、検索ボックスにフリーワードを入力して検索します。フリーワード検索は、投稿の内容全体が対象になるので、印刷所や使用した紙の名前などで探すことができます。
さらにサイトトップには【注目の投稿】、【最新の投稿】、【いいね!ランキング】も表示されているので、ここから気になった投稿を選んでも良いでしょう。
自分で投稿する
登録後はサイト内の【ログイン】をクリックして、設定したパスワードを入力し、ログインします。その後は【記録する】ボタンから、投稿をしてください。
1つの投稿に対して、「こだわりポイント」を1つ選択します。こだわりが複数ある場合は、「特にどこを見て欲しいか」という観点で選ぶと良いです。
この他に必須項目はありませんが、投稿は「自分が発行した同人誌」および「露骨な性的表現のないもの」に限ります。他の方が発行した同人誌や、性的表現のある画像を投稿することはできません。
コメントは表示・非表示を選択できます。コメントを受け付けない場合は、非表示にしてください。
投稿内容を入力後、【公開】ボタンをクリックすれば投稿完了です。自分の投稿一覧は【マイページ】から確認できます。
利用者の声
Smarksのサービスについて、利用者はどう思っているのでしょうか?Twitterでの反応をご紹介します。
smarksでみんなの投稿見るのたのしい
— アキ (@a_ki_land) May 9, 2022
質感かあ…とおもい服の合わせ方みたいだなあと 奥深いなあ
smarks、作る際の考えを書いていてくれたりするので同人誌のあとがき読んでるみたいでワクワクする…!
Smarks様はそれこそ印刷装丁共有ネットワークですよね…!みんなの力作作品、写メ付きで見るの楽しくて時間とけます✨
— 紙ノ原いんく📄🖍オリジナル曲『夜は優しく』出たよ (@ink_kaminohara) July 11, 2022
特殊紙レース加工カバーの本 | Smarks https://t.co/aMajVNIMOV
— しそ🌿 (@crystal_earth) June 2, 2022
色々な装丁を見るのが好きなので登録だけしてROM専だったのですが、もっと色々な装丁記録を見てみたいのでSmarksさんがもっと賑わうといいなー!と過去の特殊装丁本を登録してみました🥳
Smarks https://t.co/WScFxptvJj
— 天かす (@tenkasu_second) August 22, 2022
ここは同人誌装丁の記録サイトさん。めちゃくちゃ参考になると思うのでどんなものがよいかなって悩んでるときに見てほしい…
様々な装丁を見ることや、作者のコメントを読むのが楽しい……という人が多いようです。Smarksを盛り上げるため、積極的に投稿をしているという人もいました。
「あまり凝った装丁ではないから、投稿するのが恥ずかしい」と感じる人もいるかもしれませんが、これから同人誌を作る人にとっては、どんな内容でも参考になります。今後さらに投稿数が増えて、サイトが盛り上がることを期待したいですね。
利用登録をしたら、ぜひ見るだけではなく投稿もしてみてください。
まとめ
2022年5月に生まれたばかりの、同人誌の装丁を記録できるSmarksについて紹介しました。
同人誌の「装丁だけ」をまとめる、というのは今までに無かったサービスではないでしょうか?個人でまとめている作家さんもいらっしゃいますが、ジャンルを超えて多くの本を見られるのは嬉しいですよね。
素敵な装丁の同人誌を見るとワクワクして、「自分でもやってみたい!」というモチベーションが上がります。読者の立場から見ても、装丁が綺麗な本は思わず手に取ってみたくなってしまうでしょう。装丁は同人誌の“顔”になる大事な要素のひとつです。
ぜひSmarksを参考にこだわりの同人誌を作り、投稿もしてみてくださいね。
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