「ポートフォリオ」という単語はみなさん聞いたことがあるはず。
これまでの自分のスキルや経験、実績などをまとめた資料のことを言います。ポートフォリオがあれば、どのような仕事をしてきたのか、どのようなことが得意なのか、ということが分かるのです。つまり自己紹介ツールです。
ポートフォリオのフォーマットは人によってさまざま。だからこそ、個性が発揮されるのですが、ポートフォリオがきっかけで仕事などにつながる場合もあるので、しっかりと作りたいところ。
今回はたくさんの人に興味を持ってもらえるようなポートフォリオの作り方をご紹介します。
ポートフォリオに求められているものは?
ポートフォリオを見る側、主にクライアント側はどのようなことをポートフォリオに求めているのでしょうか。
どんなイラストを描くのか、どれぐらいイラストを描く力があるか、ということですが、それと同時にどれぐらい経験があるか、ということです。
とにかく、自分ができることをしっかりとポートフォリオに詰め込みましょう。
なにでポートフォリオを作る?
ポートフォリオは基本的にPDF形式にするとベスト。ひとつのファイルにまとまっていて見やすく、補足を入れたいときにも簡単にできます。
また、PDFならパソコンのスペックに左右されることなく、誰でも同じように見ることができるので安心。せっかくポートフォリオを送っても、正しく表示されなかったらもったいない!
ポートフォリオに載せるイラストは、多ければ多いほうが◎。最低5点以上は載せるようにしましょう。
ポートフォリオにのせるイラストを選ぶ基準
ポートフォリオにはやっぱり自信作を載せたいですよね。でも、似たようなイラストばかりになると、アピールには少し弱くなってしまいます。
「このタイプのイラストしか描けないのかな?」と思われてしまってはポートフォリオとしては残念ですよね。全体のバランスを見て、載せるイラストを選んでいきましょう。
1ページ目には自信作を
最初のページには、自信があるインパクトのあるイラストを載せるようにしましょう。
ポートフォリオでも第一印象は大事。「この人はすごいイラストを描くんだな」という印象を持ってもらえたら、それだけで少し有利になります。
また、人の目は左上から見ていくことが多いので、特に自信があるイラストは左上に置くようにしましょう。複数枚載せる場合は、構図が似てしまわないようにするのも大切です。
2ページ目以降はバリエーション豊かに
イラストのお仕事といっても多種多様。
女性キャラ、男性キャラだけでなく、ファンタジー、現代もの、着物……など求められるものはクライアントによって全て違います。
なので、自分が描けるイラストは全て載せるようにしましょう。人物だけではなく、モンスターや動物も描ける場合は載せましょう。
後半ページには持っている技術をアピール
メインで描いているわけではないけれど、どういう技術を持っているか、ということをアピールしていきましょう。ドット絵や、実写的な風景など、できることを提示しておくとお仕事につながる場合も。
最終ページは自分の情報を
最後は自分の名前と連絡先を掲載しておきましょう。連絡したいと思っても、どこに連絡したら良いか分からなかったらお仕事に繋がらないのでとても重要です。絶対に忘れないように!
自分の取り扱い説明書
ポートフォリオはあなたのことを知らない人に紹介するためのものです。そして、自分にどのように仕事を依頼するのかを解説する説明書でもあります。
「これはちょっとできないかも……」と及び腰になる場合もあるかもしれませんが、「少しだけできる」ことも堂々と「できる!」と言ってみましょう。それが自分の新たな得意分野をつくるきっかけになるかもしれません。
丁寧に、思いっきり自分をアピールすることに要点をおいて作ってみてくださいね。