「note」をご存じですか?
2014年にオープンしたメディアプラットフォーム。先日、ちょうど10周年を迎えたところですね。noteでは文章や画像、音声、動画を投稿することができ、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援することができます。
誰でも気軽に創作することができ、その創作を誰でも楽しむことができます。
始め方は?
noteの始め方はとても簡単。無料で会員登録をすることができ、登録さえ済めば、誰でも使用することができます。
HTMLやCSSなどが分からなくても使うことができるので、初心者だという人にとってもハードルが低めです。思い立ったときに始められると、勢いが生まれるので、そのまま初投稿までの過程も苦に感じなさそうです。
ブログに近いけれど……
サイトにアクセスしてみると、印象はブログ(ウェブログ)に近いものがあります。
投稿の仕方もさまざまなブログサービスと共通している部分もあるので、ブログはやったことがあるけれど、noteに初めて触れる……という人でもスッとなじむことができます。
むしろ、よりシンプルなので全くブログなどに触れたことがないという人でも使いやすいかもしれません。
デザインを選ぶことはできませんが、見やすくスッキリとしたサイトになっているので、どんなコンテンツを投稿しても映えそうです。動画や画像のアップロードも簡単なのも嬉しいところ。
文章を発信しやすい
絵も写真も動画も投稿することができますが、noteでは文章のコンテンツがとても元気です。しかし、文章のコンテンツと言ってもさまざま。
エッセイ、小説などはもちろん、評論やWeb記事を作るときにも便利。見出しや目次などが作りやすく、企業の公式コンテンツが多くあります。
そのため、個人で「やってみた記事」であったり、ハウツー記事などもとても作りやすくなっています。
Webライターを目指す人にとっては、記事の構成を考えるのにも良い練習の場にもなるかもしれませんね。同時に、いろんな人に見てもらえるきっかけになるのも書くときに励みになりそうです。
ちなみに、長い文章だけではなく、「つぶやき」の投稿機能もあるので、そちらはより手軽に活用できそう。登録はしてみたけれど、どういう使い方をするかまだ考えていなかった!という人は「つぶやき」から始めてみてもいいかもしれません。
コンテンツを有料で販売できる
noteの大きな特徴のひとつが自分が作ったコンテンツを販売できるということです。
「手軽な電子書籍」というイメージで考えると良いでしょう。難しい構成などを考える必要もなく、投稿記事を作り、どこからを有料にするか決めればすぐに販売することができます。
売り上げの数%は手数料として引かれますが、もちろん価格も自分で決めることができます。
ハウツー記事を販売するのも良いですし、長編小説を販売することもできます。
そして、販売するとなると、自然と「どうすればより多くの人に買ってもらえるか」を考えるようになるはず。長編小説を購入してもらおうと考えると、無料で読める部分でどれだけ引きがあるか、ということが重要になってきます。
つまり、「おもしろければ」「先が気になるような作品であれば」購入してもらえるということ。人の心を惹きつけるのはどういった作品を作ればいいのか、を研究するきっかけにもなりそうですね。
また、コンテンツはひとつだけではなく、複数の記事をまとめた「有料マガジン」として販売することもできます。たとえば、小説や漫画など、複数話をまとめて販売したいときにはマガジンが便利です。
工夫次第で活用方法もいろいろと発展しそうなのも楽しいところ。
この有料マガジンを活用して、オリジナルの同人誌を販売することも可能。例えば、イベントでは紙の同人誌を販売し、noteでは電子で販売する……という形をとることもできるというわけです。イベントによく出店する人にも活用できるシステムとなっています。
そのほかにもあるnoteの収益化
そして、noteで収益を出す、と言ってもさまざまな方法があります。
サークルを設定してコミュニティを作る
noteにある「サークル」は月額会員制のコミュニティです。「オンラインサロン」と言うとイメージが湧きやすいかもしれません。
いくつかのプランを用意し、ユーザーにはその中から選んで入ってもらう形になります。
すでにファンがついている、という人なら、気軽にファンにだけ届けられるコンテンツを発信することができます。もともと、ファンがついていて、その人たちに何かしたい!という思いがある人にとっては嬉しいものになりそうです。
また、コンテンツを定期的に提供できる人にはオススメ。読んでくれる人がいる、待ってくれている人がいる、と思うとやる気もより湧いてきそうですね。
クリエイターをサポート!
もうひとつ、ユーザーが収益を得るシステムとしてあるのが「クリエイターサポート」です。
「投げ銭」と呼ばれているもので、クリエイターに応援の気持ちを込めて援助金を送ることができます。
金額は100円から10,000円まで選ぶことができ、誰でもサポートを受けられることができ、誰でもサポートをすることができます。
こちらは、無料の記事でも送られる可能性があるので、投げ銭があった場合は「良いものを書けたんだな」「おもしろいと思ってもらえたんだな」などということが実感できるはずです。
収益化よりも大切なこと
ここまで、noteのコンテンツで収益を出すことを紹介してきましたが、そちらを目的にするよりは、多くの人に見てもらえるメディアであるということを踏まえて、ファンを作ることを目指しましょう。あくまで収益をあげることは、付属的なものと考えましょう。
ホーム画面では、ユーザーが気になっているキーワードに関わる記事がオススメとしてピックアップされています。そのため、自分のことを全く知らない人に届く可能性もあるのです。
そのときにクリックしてもらえたとしても、「イマイチだな……」と思われてしまったら、最後まで読んでもらえない場合もあります。せっかくのチャンスだったのに、それでは少し残念ですよね。逆におもしろければ、反応がもらえたり、ほかのSNSで紹介してもらえたり、読んでくれる人の輪を広げられることに繋がります。
noteでは自分が創作に集中した分だけ、想いが返ってくる、というシステムが自然とできあがっていると言ってもいいかもしれません。
どうやってファンを作る?
さて、ただ書いていればファンができるかというと、もちろんそういうわけではありません。
第三者に興味を持ってもらえる内容でないと、ファンにはなってもらえないのは必然。それも、継続して興味を持ってもらえるとなるとさらにハードルが上がります。
しかし、その「継続」こそが重要。定期的に記事や作品がアップされていると、自然とユーザーの目に留まりやすくなります。また、書き続けることによって、実力があがることも必然。投稿システムがシンプルであることも続けやすい秘訣かもしれません。
継続して、実力をアップさせて、そこからファンが増えて……というよいサイクルがnoteでは可能となっています。
実力を試す機会も
また、noteでは定期的にコンテストが行われています。企業とコラボしたコンテストも多くあり、ジャンルもさまざま。気になるコンテストがある場合はチャレンジしてみると力試しになるかも?
さらにnoteでは年に1度、「創作大賞」という大きなコンテストが行われています。今年で第3回目となり、協賛として出版社も多く参加しています。受賞作品は書籍化や映像化、雑誌への掲載など、クリエイターとしてはひとつの目標としている場所に手が届く可能性も。
note自体の始め方もとても簡単なので、興味がある人は一度、サービスに触れてみるだけでもいいかもしれませんね。