こんにちは。X(旧Twitter)スペースで映画配信(ひたすら映画の感想を語る)をしているライターの南々井梢です★
そんな私がおすすめのミュージカル映画を、ジャンルごとにご紹介します!
今回はずばり“ロックミュージカル”!
ミュージカルって表現が独特なので苦手に感じる方も多いですよね。でも今日ご紹介する作品は、全て音楽が聴き馴染みのあるロックなので、今までミュージカルに対して抱いていたイメージが変わるかも?!
大ヒットロックミュージックメドレーから、オリジナル曲満載の作品まで、配信サービスで観ることができる映画、ぜひお楽しみください♪
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全身全霊でロックを愛する熱き男、デューイ。ジャック・ブラックが最高潮のテンションで演じている姿が何よりの見どころです。
このデューイ、破天荒なだけでなくけっこうなクズ野郎。物語はバンドをクビになったデューイが親友になりすまし、勝手に高校教師になるところから始まります。しょっぱなからすでにはちゃめちゃです。
しかも名門高校の生徒たちが真面目で勉強熱心というのが、ロッカーのデューイとしてはなんだかおもしろくないという……。
そんな噛み合わない教師と生徒がどういういうわけか共にバンドを組み、大会優勝を目指すというドタバタ劇が始まります。
最初はデューイの奇行悪行にハラハラさせられっぱなしですが、そこはジャック・ブラック。随所で笑わせてくれるので、いつの間にかデューイの虜になってしまう人続出。
生徒たちにロックを仕込んでいくレッスンの様子は音楽が好きな人なら、とても興味深くおもしろいシーンです。名曲ロックナンバーが多数使われているので、思わず一緒に口ずさんでしまいたくなりますよ!
日本でいう部活や文化祭のノリなので、青春を思い出して共感できます。最後には手に汗握る展開も!最後には「あんな先生がいたら良かったな〜」と思ってしまうかも♪
RENT/レント
1996年の初演以来、トニー賞ほか数々の賞に輝いたブロードウェイミュージカルの「RENT」。“レントヘッド”と呼ばれる熱狂的ファンを世界中で生み出しました。
なんと主人公のマーク、ロジャーといったメインキャラのオリジナルキャストが、そのまま映画にも多数出演しているということで、公開前から大きな話題を呼びました!
物語はレント(家賃)を払えないNYの若者たちが、それぞれの悩みや閉塞感の中で恋をし、友情を築き、そして悲しい別れを乗り越えてそれぞれの未来を見据えていく物語です。
仲間たちの多くはLGBTQの当事者であり、またHIVポジティブの人もいます。彼らはアーティストやミュージシャンとして爆発しそうなエネルギーをパフォーマンスとして表現するのです。
一言でいうと、圧巻です!
大迫力の舞台公演が、そのまま映像で見事に表現されています。全編通して楽曲はロック。バラードからスピード感あふれるナンバーまでとにかく名曲揃いなのも、この作品が傑作とされている所以(ゆえん)です。
1989年が舞台なのでマイノリティーが今よりずっと生きづらかった時代。辛い描写も多いですがその分、熱量もはんぱではありません。
ぜひブロードウェイを代表するロックミュージカルを見て“生きること”を実感してください!
ロケットマン
現在も大活躍中、イギリスの世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの人生を描いたこちらの作品。
タイトルの「ロケットマン」を筆頭に、全編エルトンの楽曲を使っているので、もちろん神曲ばかり♪
ミュージシャンの生涯を描いた音楽映画はここ数年ヒット作が多いですが、その中でも「ロケットマン」はしっかりと“ミュージカルしている”印象です。
とにかく圧倒的なのが主演のタロン・エガートンの演技と歌声です。エルトン本人と外見は似ても似つかないはずなのに、映画の中では完全にエルトンにしか見えませんし、歌唱力も抜群!
エルトンは厳格な家庭で愛に飢えたまま育ち、性的マイノリティーであることをコンプレックスとして生きていました。一方ですさまじい音楽の才能の持ち主であり、それを存分に開花させていくのです。
ただ、どれだけ売れても、お金を稼いでも、抱えたコンプレックや、埋まらない心の寂しさは、スターとなったエルトンを追い詰めていきます。
誰でも一度は聞いたこととのある名曲「Your Song」が誕生する場面は、映画史に残るであろう名シーンです。生涯の友であり、作詞家としての相棒、バーニー・トーピンに対して抱いた秘めたる思いが、歌として昇華する場面は涙なしには見られませんよ。
ロック・オブ・エイジズ
1980年代のロックシーンを直球で描いた「ロック・オブ・エイジズ」。この時代のロックファンなら大興奮の楽曲が惜しみなく使われています。
80sのロックシーンって少々独特ですよね。ロングヘアにバンダナ、革パンのようなどぎついファッションや、ときに“産業ロック”と言われてしまうド派手すぎる楽曲たち。そこを全面に押しまくったミュージカルは、最高の縦ノリ満載です★
ストーリーは夢を追う若者たちのボーイミーツガールというシンプルなものですが、とにかく注目してほしいのがロックスター役のトム・クルーズ!「え?トム・クルーズってこんな役やるの!?」とびっくりするかも。全身刺青を入れて酒と女に溺れた、かなりゲスな役なのです。……が、トム演じるステイシーは目が合うだけで女性を失神させてしまうほどの危険な魅力の持ち主。……はい。めちゃくちゃセクシーでかっこいいです。ライブシーンでは驚きの歌唱力も披露してくれています!
主演のディエゴ・ボネータとジュリアン・ハフは元々歌手として活躍中でした。
映画内でもミュージシャンを目指す2人なので納得のキャスティング。大人のショービズの世界で、ほのかな思いを寄せ合う若者たちの恋と、果てしない夢……どちらも叶うのでしょうか?!
ロッキー・ホラー・ショー
公開されて50年近く経つというのにも関わらず、いまだに熱狂的なファンを生み出し続けている「ロッキー・ホラー・ショー」。最高にクレイジーで、奇想天外で、また奇妙な(⁈)カルトミュージカルです。
道に迷ったカップルが、あまりにも怪しすぎる、絶対におばけが出るであろう古いお城に避難するところから物語は始まります。
城の中は、ドラァグクイーン姿の城主が、人造人間を生み出した記念のパーティーの真っ最中。奇抜な格好をした人々が歌い踊る中、マッチョな人造人間ロッキーと博士の結婚を祝い……。しかも話を聞けば城主は異星人で……!!
という超トンデモ展開が続き、一言でいえば“まったくよくわからない”状況にカップルは巻き込まれていくのです。
これはもう、深いことは考えすぎず頭空っぽで楽しむ作品です!
美術や衣装は奇抜さの中にセンスが溢れていて本当に魅力的なんです。オリジナルの楽曲はインパクトがありかっこいい曲ばかり。この世界観はかなり中毒性があり、沼にハマる人が途絶えません。
元々が舞台作品なので、日本版は城主を古田新太さんが演じてきたことでも有名ですよね♪
これからも熱狂的人気とともに語り継がれることでしょう……!
お上品と思われがちなミュージカルですが、そのイメージとはかけ離れたこちらの作品たち。
最高に熱くてロックな時間をお楽しみください★
次回もジャンル別ミュージカル映画特集をお送りしますので、どうぞお楽しみに♪
X(旧Twitter)スペースで不定期配信中「今夜もシネマはパラダイス★」はPodcastでアーカイブが聴けます。こちらも合わせてお楽しみください♪
南々井梢でした♪