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現役作家が語る!もらって嬉しい感想文・褒め言葉|同人誌商業誌

南々井さん

こんにちは。作家の南々井梢です。

突然ですが、創作を楽しむ皆さん、はじめて自作の感想をもらったときの気持ち、覚えていますか?

私はよく覚えています。当時高校生だった男の子からの手書きの手紙でした。

今の時代では、SNSでの交流の中で感想を受け取ることが多いと思います。しかし匿名であるSNSは、ときに心無い言葉が飛び交う場所……。自分に宛てられた感想ではなく、作品の対する個人のつぶやきなど検索してしまうとさらに事態は悪化。

商業作家は担当編集さんから「エゴサ禁止」を言い渡されている人も多いです。(しかし好奇心旺盛な作家根性で、やめられないのが常)

ネットで見かける炎上や誹謗中傷は、側から見ているだけでも、本当に心がえぐられるような気持ちになりますよね。とくに作品を批判されることは“私自身を否定される”ようなもの。心を込めて書いた作品です。ともすれば、性格や外見をけなされるよりも辛いという方も……。

そんな中、さまざまな感情や言葉が入り乱れるネットの世界で「友好的な感想」ほど光り輝くものはありません。

基本的に、作家宛に直接届く感想はポジティブなものが多いのではないでしょうか。作家にとって作品愛に満ち溢れた言葉は、まさに創作の養分となります。

「こんなシーンが好きでした」「主人公のAくんにガチ恋です」といった内容はもちろん「勇気を出して伝えてくれた」という状況から喜びは開始します!

というのも……

作家本人も「感想を伝えることは勇気がいる」と知っているからです!

私の周りの作家も、かならずや何かしらの“推し作品”があります。立場上、SNSで好きな作品についてキャッキャとはしゃぐのは難しいだけで、実態はそうなのです。

さて。どんな感想でも嬉しいのですが「とくに嬉しい感想」「感想を書くコツ」などをお伝えします。推し作品をヨイショして連載の継続や魅力アップのための後押しをしてみましょう!

もくじ

現役作家が語る!もらって嬉しい感想文・褒め言葉は?

作品愛に溢れている!

テンション高くてOKです。そして「好き」の理由をしっかり伝えてくれるととても嬉しいです。(恋人関係でもそうかもしれません……)

「登場人物が生き生きしている」「ストーリーの展開が最高」「透明感のある文章が好き」など、簡単な言葉でOK!

読み込んでいることを伝える!

「このシーンのこの仕草が好きでした」のような細かいところを一つでも取り上げると、本当にしっかり読んでくれているんだと伝わります。

どんなシチュエーションで読んでいるか伝える!

「通学の電車内で楽しんでいます」「寝る前、ベッドの中で読み進めています」など、あなた自身のことを教えてくれると、めちゃくちゃ解像度が上がり、一気に感想文の立体感が増します。

自分の作品が誰かの日常に溶け込んでいることは、作家にとって至上の喜びです!

……そして、小声で言いますが、もうひとつ、商業作家としては「読者様、心の底からどうもありがとうございます」と思うのは、読者の声として出版社宛に伝えてもらうことです。出版社宛のお手紙、メールフォーム。公式SNSへのリプライ、メンション。

言わずもがな、救われる命があります……。

返事待ちをモチベーションにしない方がベター

作家さんによって「必ず返事をする」「したいけど、全部は無理」「たまにする」「しない主義」など、感想への対応は人それぞれであり、状況にもよります。

ただ、あまりにも返事を期待しすぎると“返事が来ないと傷つく読者”と“返事しなきゃと追い詰められる作家”という、双方にとって苦しい展開になっていくことも……。

作家さんは心の中で絶対に「ありがとう。嬉しい」と言っています。返事が来なくても一方通行でOK。

とはいえ、感想は一言でOK!

「こんな文章でいいかな」「的外れなこと言ってないかな」とあれこれ考えすぎると「やっぱりやめておこう」となってしまいますよね。なので、本当に一言「おもしろかったです」「感動しました」だけで十分です。

本当に今後の創作活動の糧となります。

最後になりますが……私は、読者の方から2万字超え、なんと原稿用紙80枚にも渡るファンレターをもらったことがあります。実に本編の半分を超えているサイズでした。

もちろん、これは特別な例ですが、つまりお伝えしたいのは「2万字を超えた感想でも、普通にただただ嬉しい」ということ。「好き」の2文字でも、2万字ラブレターでも、どちらも尊い感想です。

さあ、感想を送ってみよう!まずは、いいねや、お気に入りマークから。同人作家さんたちはSNSを持っている方が多いので、ぜひ感想を送ってみてくださいね。

あなたの「好き」が、作品を支えるということを知っていてくれると嬉しいです♪

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