漫画賞!と言えば、大手の出版社が主催しているイメージがあります。が、実は地方で漫画賞を主催する団体が増えているのです。
文学賞でも地方自治体や新聞社が主催のものが増えていますが、漫画でもそういった賞が増えているのです。今回は地方漫画賞について見ていきましょう。
どのような漫画賞があるのか?
地方の漫画賞では地域密着型のものが多くあります。歴史があるものだと「いわてマンガ大賞コンテスト」などがあり、第12回を数えます。
また、鳥取では「まんが王国とっとり」と名乗っています。実は鳥取はは水木しげる、谷口ジロー、青山剛昌の出身地なのです。「まんが王国とっとり国際マンガコンテスト」なども行われており、とても賑わっています。
鹿児島県ではNPO法人マンガプロジェクト鹿児島が「かごしまマンガクロデミー賞」を主催。県内外を問わず、多くの作品が応募されました。
高知県ではマンガを使った町おこしが有名です。1992年から「全国高等学校漫画選手権大会~まんが甲子園~」が行われており、高校のマンガサークル日本一を決める一大イベントに成長しています。今では海外から参加する学校もあり、大手出版社から注目を集めているのだとか。
つまり、地方の漫画賞でも十分にチャンスがあるということが分かります。
どんな漫画賞に応募できるの?
ここからは具体的に、どういった漫画賞があるのかチェックしていきましょう。
まんが王国とっとり国際マンガコンテスト
鳥取が主催のマンガコンテストです。テーマが毎回、決まっているようで、1コマ、4コマ、ストーリー漫画など得意なコマ割りを選んで制作します。
北九州国際漫画大賞
北九州市が開催しており、こちらは4コマ漫画限定の漫画賞です。一般部門のほか、12歳以下が対象のジュニア部門も。
熊本城まんがコンテスト
2016年に熊本地震で甚大な損害を受けた熊本城。現在も復旧に向けて多くの人が活動していますが、そんな熊本城をテーマとした賞です。熊本城がテーマになっているのならなんでもあり。ラブストーリーもミステリーも、SFでも!? 意外と作れちゃいそうですね。(2024年度については実施未確認)
にいがたマンガ大賞
実は全国的に見ても、漫画に力を入れているのが新潟市です。そんな新潟市が主催する漫画賞です。昨年の最終審査員は『パタリロ!』や『翔んで埼玉』の魔夜峰央先生も!こちらは一般部門のほか、中学生・高校生部門、小学生部門、1ページ漫画部門があります。
いわてマンガ大賞
岩手の要素を取り入れていれば、作品のジャンルは問いません。これをきっかけに、一度、岩手に訪れてみるのもいいかも?
一般部門、1~4コマ部門があるほか、イラスト部門も。絵を描くのは好きだけど、ストーリーを作るのは苦手……という人にもチャンスがあります。
かごしま漫画クロデミー賞
「未来の鹿児島」をテーマとした漫画作品を募集。未来の鹿児島はどんな街になるか想像しながらストーリーを作ってみては?
かごしま漫画クロデミー賞は募集内容が多彩。ストーリー、コマ、イラスト部門のほか、企業漫画と言って課題企業のテーマに沿った作品、また指定された4コマ漫画の最後のコマのセリフのみを募集する「台詞を書いてみっが部門」があります。(2024年度については実施未確認)
北のまんが大賞
こちらは北海道を題材として漫画を募集。もちろん主催は北海道です。ストーリー漫画、4コマ漫画、どちらでもOK。
また、イラスト部門もあるのでチェックしてみてくださいね。
はなわハガキ漫画グランプリ
こちらは一風変わった漫画コントスト。なんとハガキに描いて応募するのです。基本は1コマから2コマ。内容は自由です。審査ポイントはテーマをどのようにして漫画としてひとひねりできるか、ということだそう。ちなみに30回を迎える歴史ある漫画の賞です。
気になる地方漫画賞をチェックしてみよう!
もちろん、大手出版社への漫画賞に応募するのも〇。その一方で、気になる地方の漫画賞、描いてみたいテーマがある漫画賞を探してみるのもアリ。どこにあなたのチャンスが隠れているかわかりませんよ!