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漫画小説のキャラクター作りで必要な構成要素と書き方のコツ紹介

こんにちは。
以前こちらの記事で物語の組み立て方をお伝えしましたが、今回はその続きです。

もくじ

キャラクター作りの書き方のコツとは?

どんな創作物においても、作品の軸となるのは「物語」「キャラクター」2本の柱。

「どっちが重要」というのは書き手の中では永遠のテーマですが、議論するのは不毛です。

これについては「どちらも大切」としか言いようがありません。

(その中でも小説は「物語がよく見える」漫画は「キャラクターがよく見える」ということを意識するのもあり)

「物語」「キャラクター」どちらから作り始めてもOKですが、実は最初に私たちが陥りやすい罠があります。

今作ってるのって、ストーリーでもキャラでもなく「設定」では? という“設定沼”です。

設定とは、時代や国、登場人物たちが生きる世界の背景や取り巻く環境です。

設定を細かく作らないと物語が作れないと思っている方は少なくありません。また、物語やキャラを作るのは苦手だけど、設定を考えるのは得意という方もけっこう多いのです。

実は設定作りに熱量を注ぎすぎるのは要注意。その理由はいくつかありますが…

  • 設定はいくらでも細かく書くことができるので、本題に入る前に燃え尽きる
  • 自分で決めた設定にがんじがらめになってしまいキャラが動きづらくなる
  • 物語のために一部設定を変えるだけで、全設定を直すことになる場合がある
  • すぐれた作品において、設定はさほど重要ではない

などです。

物語とキャラが優れていれば、舞台をローマ帝国にしても、戦国時代にしても、宇宙にしても成立するのが「良作」の条件。

“設定沼”に足を取られないように、意識してみてくださいね。

キャラクター作りで必要な構成要素とは?

さて、ここからが本題。キャラクターの作り方です。

私の場合ですが、まずは登場人物の履歴書を作ります。

生年月日から生い立ち、長所、短所、特技、趣味など生い立ちなど、就職活動をするかのようないわゆる本当の履歴書です。
キャラの特性を細かく決め込むことが大切なのはもちろん、履歴書は単にプロフィールというだけでなく「自分を売り込むための資料」です。

するとキャラクターが「この作品に私は必要な人間です。なぜなら私は明るく前向きで正義感が強いので主人公にふさわしいです。また、おっちょこちょいな部分も愛嬌だと言われています。特技は天才的な数学能力です。それを使って悪と戦い世界を平和に導きます。苦手なことは料理です。ホットケーキやハンバーグを焦がしたりします」と勝手に自らの活躍するすべを伝えてくれるのです。

登場人物複の数人履歴書を書き分ける作業は「キャラ被り」回避にもなりますよ。

履歴書が書き終わったら「このキャラに言わせたいセリフ」が見えてきます。そこを目的地に物語を膨らませていくと、“キャラの魅力を活かした”ストーリーが展開していきます。

メインキャラたちにはカタルシスが必要というのは有名な話ですが、キャラが動き出す前にカタルシスから考え始めるのはどうすても難易度が高くこじつけ感が出てしまいます。

またカタルシスにこだわらず、キャラクターが魅力的でさえあれば単純な「内面的な成長や変化」を見せるだけで説得力や共感性を持たせることができますよ。

キャラクターの登場のさせ方はそれぞれですが、作品の前半、最低でも3分の1より前から登場させるのがベター。

漫画の連載などでは、物語が進むにつれて登場人物が増えていくという手法も効果的ですが、1冊ものの小説や漫画では、「物語を動かす重要人物」が、後半から突然出てくると“ご都合主義”に見えてしまいがちなので、展開の鍵を握るメインの人物こそ、冒頭から登場させましょう。

以上、ざっくりとキャラクター作りについてお伝えしましたが、とても奥が深い世界なので、また別記事でもご紹介していきますね。

漫画や小説の好きなキャラクターや人気キャラクターを研究しつつ、ぜひオリジナリティー溢れるすてきな登場人物を生み出してください。

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