漫画のコマ割りがわからない!初心者に知って欲しいコツ7選|上手い構図

スマホで読むWebtoon(縦読みフルカラー漫画)に慣れ親しんでいる若い世代は、実は昔ながらの漫画のコマを読むのがとても苦手。「漫画を読むのって難しい!アニメが良い」と訴える子供が多くいる時代になりました。

ただ同人誌で創作する層は圧倒的にコマ割り漫画派が多数。しっかりと残して伝えていきたい文化ですよね。漫画を描き始めた最初のころは、みなさんコマ割りに苦戦します。

何も考えずに自然とコマを目で追って読めても、描くとなるとしっかり考えなくてはいけません。最近はイラストアプリやWebサービスのコマ割りツールを使えるので便利になりましたが、やっぱり基礎知識を身につけておくのは大切です。

コマ割りの基本を今一度おさらいしてみましょう。これから創作デビューする人にも、わかりやすく解説していきます。

もくじ

【1】目で追う流れを意識しましょう

基本的に漫画は右から左。上から下。を流れるように目で追っていきます。

少女漫画はあまりはっきりとコマを区切らず大コマを多用し、少年漫画はしっかりとコマを割っていくという傾向がありますが、流れは同じです。

【2】1ページ6コマ程度

あまり細かく区切るとごちゃごちゃしすぎ、それ以上少ないといざとなったとき大コマが活きてきません。

ページ数に限りがある場合、コマ数は物語の進み具合に大きく影響するので内容をしっかり精査することが大切です。

【3】見開きを意識したコマ割りを

紙の漫画は見開きで読むので、1ページずつ仕上げるというよりも見開き2ページのバランスで構成していきます。

ただし最近はスマホで読む人が増えてきたため1ページずつ読むというシチュエーションの方が多い人もいます。
ウェブと紙、自分がどちらに掲載するかを意識したコマ割りが大切です。

【4】変形コマをアクセントに

コマの形にはルールがないので、緩急やアクセントのために斜めの小回りや三角に近い形のコマを使うことがあります。スポーツ漫画やバトル漫画の場合、疾走感を表せるのでここぞというときにぜひ使っていただきたい手法です。

ただし、あくまでも基本は圧倒的に読みやすい四角いコマを使いましょう。そうすることで変形コマが活きてくるのです。

【5】コマの無駄使いをしないようにしましょう

登場人物が次々現れセリフを言うシーンなど、いちいちコマを使っていくとどんどんページを使ってしまう上に、逆にセリフや展開を理解しづらくなります。

その場合は大コマを使って一斉に喋らせてしまった方がわかりやすく、また集合を描いたインパクトのあるシーンになります。(例:作戦会議)

【6】映像の演出をイメージ

漫画を描く作業は「一人で映画を撮るようなもの」と言われています。脚本、演出、演技、撮影、編集まで一人で行うスペシャリストが漫画家ですよね。

逆に自分の漫画を映画に置き換えて考えるのも正しい手法。「ここはアップ」「ここは引く」「ここは背景のみ」「ここはモノローグだけ」と映画をイメージすると立体感と臨場感のある漫画になります。

【7】コマ割り前に大切な作業

いきなりコマを割り始めるのではなく「このページには何を描くか」を最初に決めることは大切です。プロの漫画家さんの中にも最初にページごとにシナリオを書くという方もいます。

その作業は実はすごく大切。闇雲に描き始めるといわゆる「顔漫画」(アップの顔の連続)になってしまう可能性が高く、メリハリがつきません。

しっかりと構成を練ることで、大コマや引きのコマ、変形コマなどの演出まで計算していれることができるのです。

以上ご紹介したのは、コマ割りの基本。こちらを踏まえた上で、アプリの力も借りながらコツを掴んでいってくださいね。作画と同じく、コマ割りも目に見えてどんどん成長します。練習しがいがあるので創作の楽しみも増えますよ。

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