かつては「漫画を目指す」というのは、各漫画雑誌が主催する新人賞を目指したり、出版社に持ち込みをして誌面デビューを狙うというのが王道でした。今となっては時代が変わり、むしろ王道が少数派に感じるほど。
最初から商業誌は目指さずに同人誌で活躍する人。SNSでの投稿がバズり、雑誌を通さずコミックス化する人など実現方法は様々。
そんな中、令和時代のスタンダートになりつつあるのが漫画投稿サイトでの公開です。
これまでWebで漫画を投稿するのはSNSでの無料公開が多かったのですが、しっかり収益化ができるサイトが増えているので“プロとして”の意識が高まりますよね。こちらでは、それぞれのサイトの特徴とおすすめポイントをご紹介します。
pixivFANBOX
創作をする皆さんならすっかりのおなじみのpixiv。あらゆるジャンルの作品やイラストが多数公開されているので、読み専として登録している方も多いですよね。
そんなpixiv内のコミュニティがFANBOXです。基本的に無料で作品を読めるのがpixivですが、FANBOXを利用すると投げ銭などの機能があるので、推し作品に課金することで応援することができます。
ファンの方や同じジャンルの仲間たちと交流しながらお互いに支援し合えるので、読み手にとっても描き手にとっても嬉しいシステムですよ。
マンガボックスインディーズ
DeNAが提供しているウェブ漫画サービスのマンガボックス。
こちらはウェブマガジンのように連載作品が週一で更新されています。こちらはプロを中心に掲載されていますが、マンガボックスインディーズでは誰でも投稿OK。趣味で描く方からプロを目指す方まで幅広く作品が掲載されています。
連載中の作品なら12話前まで遡って無料で読めるのが特徴のサイトですが「先読み」をするためには課金が必要です。
読者は「推し作品に課金で感謝を伝えたい&続きが読める」描き手は「収益をゲットできる&モチベーションが上がる」と双方にとって嬉しいですよね!
ジャンプルーキー
泣く子も黙る「週刊少年ジャンプ」が主催する漫画投稿サイトがこちら。プロからアマチュアまで様々な方が作品を投稿しています。
こちらの収入源は広告料です。出版社経由ではなく描き手さん自ら作品に広告をつけることができるのが特有です。ジャンプの編集者から目をつけてもらい誌面デビューという大きな夢が秘められているサイトなので、投稿作のレベルも高いんですよ。
Kindleインディーズマンガ
出版業界に一石を投じたAmazon、そして電子書籍サービスのKindle。出版社→流通→書店というこれまでの常識を大きく変えました。
小説やエッセイをKindleで直売する方も増えていますが、漫画を描く人におすすめなのがKindleインディーズ漫画です。
こちらはJPEGファイルをアップロードすれば良いので投稿は簡単。基本的には無料公開されているので、多くの人に読んでいただくこともありますよ。
人気作は広告の配分のシステムもあるので、収益を得ることもできます!
マンガハック
月間1,200本もの漫画が投稿されているマンガハック。登録者数がとても多く常に大盛況のサイトです。画像のリサイズなどの必要がなく、投稿が簡単なのも嬉しいですよね。
特徴的なのが「差し入れ」機能。応援したい作品にデジタルアイテムを送ることができます。差し入れの総数や投稿回数がポイント化され、換金→収益化につながります。ライブ配信に慣れている方なら、システムは明快。楽しみながらポイントを集めることがきますよ。
描き手としてだけなく、読者としても漫画投稿サイトはとても楽しい場所です。毎日新作がどんどんアップされるので、必ず“推し”作品と出会えます。ぜひ楽しんでみてくださいね。