本を買うときや映画を観るとき、レビューサイトの感想を参考に選ぶという人は多いのではないでしょうか。数えきれないほど多数のコンテンツにいつでもアクセスできるからこそ、的を射たレビューはありがたいですよね。
本の世界においては、レビューより一歩踏み込んだ感想が書評。
いわゆる本の内容を批判、評価した文章のことです。書評は本の歴史とともにあるので、18世紀には新聞に掲載されていました。
今では新聞や書籍だけでなくSNSや個人のブログなどに掲載する人が多いですが、書評サイトというものがあるのはご存知ですか?
書くのはもちろん、読むのも楽しい書評。専用SNSは読みふけってしまう楽しさがありますし、書いてみるきっかけになるかも!
好書好日
「好書好日(こうしょこうじつ)」は朝日新聞が運営する書評サイトです。
書評といえば新聞。新聞における書評は長い歴史があり、まさに大手新聞社のお家芸と言い切ってもいいでしょう。
新聞を取る人が少なくなった今でもネットレビューと新聞での書評とでは、書籍の売り上げが違ってくるとも言われています。
とはいえこちらのサイトはお堅いものではなく、取り上げられるジャンルも様々。ビジネス書からBL漫画まで、多種多様の本が取り上げられており、著名人のレビューがずらりと並んでいます。
サイト自体もシンプルかつやわらかな雰囲気もあり、「街の本屋さん」のようなテイストです。書評を載せているのも学者から俳優さんまでとても幅広いんですよ。
Book Bang
「Book Bang」は新聞社、出版社、出版取次、書店各社の各社の書評を集めて掲載しているサイトです。
載ってない本はないと思えるほど多岐に渡り、ジャンルに隔たりがないのでフラットに本を探すことができます。
とくにアクセスランキングやレビュー数ランキングがトップページに載っているので、人気の本と出会いたいときにぴったり。
社会性メッセージが強いものや時事ネタ関連の本が多いので、話題の本の書評をしっかり読み込むことができます。
書評空間
「書評空間」は全国で70店舗ほどを展開する紀伊國屋書店が主催する書評サイトです。
最近はAmazonなどネットで本を買う機会が多くなってきていますが、老舗書店の紀伊國屋には多くの根強いファンがいます。実際紀伊國屋書店の店頭のポップがきっかけで大ヒットする本も多いですよね。
残念ながら更新はストップしていますが、ポイントを押さえたわかりやすいレビューが特徴です。気になった本はそのままサイトから紀伊国屋書店のウェブサイトで購入できるのでとても便利!
ブクログ
一般ユーザーでも書評を掲載できるサイトがこちら。「ブクログ」です。Web本棚として利用する人が多くブックリストとして使えるのでとても便利です。
プロの書評も参考になりますが、同じ視点を持った一読者のレビューの方が参考になることも多いですよね。とくに一般読者はミステリー、ホラー、SFなど好みのジャンルが特化してくので「この人のレビューは参考になる」と読書の指針を見つけられます。
他の書評サイトより小説の掲載が多いのが特徴ともいえます。書評というと大袈裟に感じますが、簡単な感想を記録していくのはとても楽しい読書週間になりますよ。
読書メーター
本好きな方には馴染み深い「読書メーター」。
本を買うときの参考にしたり、自分用のメモに使っている方も多いですよね。他のユーザーによる感想も閲覧できる「共読機能」もついています。自分の読んだ本をグラフ化したり、キーワードを使って検索したり、自分専用の読書手帳のように使うことができます。
いわゆる「治安の良いサイト」で、書籍を出版している作家さんも「読書メーターのレビューが一番読者の生の声に近い」と著書のレビューを読んでいる方も多いんですよ。自分が書いた書評を、作家さんが読んでるかも!と思うとワクワクしますよね。
読むのも書くのもお手軽な書評サイト。意外な本に出会えるきっかけにもなるので、ぜひ活用してみてくださいね。