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【華族】称号には意味がある!日本の場合をご紹介|爵位の序列|貴族

明治維新後の“華族”の文化は、創作界隈では大人気の設定です。鹿鳴館での舞踏会など、和洋折衷の華やかな文化を想像して、ワクワクする方多いのではないでしょうか。

今や漫画や小説でしか使われることのない“伯爵”などの爵位も、本当に実在したのかと思うと胸がときめきますよね。華族文化が華やかな時代を舞台に作品を書くためには、使い慣れない用語を“まるで当時を生きていたかのように”しっかり学ぶことが大切です。

……学ぶ、と聞くと身構えてしまいますが、実はそこは深い沼。知れば知るほど夢中になってしまう麗しくも奥深い世界です。

もくじ

そもそも華族って?

明治維新によって武士の制度が廃止された後の日本で生まれました。華族には大きく分けて3つの成り立ちがあります。

1.「公家」出身

江戸時代に身分の高い公家だった人の多くは華族になりました。明治維新で活躍した岩倉具視の子孫にも華族の身分を与えられています。

2.「武家」出身

江戸時代に身分の高い「武士」だった人も華族となりました。徳川家の一族や大名たちです。最後の将軍・徳川慶喜も明治以降は華族となりました。

3. 国家に大きく貢献した

江戸時代の身分に関係なく、国家に大きな貢献を果たした人たちにも華族の称号が与えられました。初代内閣総理大臣・伊藤博文、そして大久保利通や木戸孝允の子も華族などがその例です。

知られざる華族の実態

華族の時代は明治維新から第二次世界大戦終戦後まで続きます。

華族には土地や住居の所有権など多くの特権が与えられていました。華族専用の学校の学習院が設立され、戦前の皇族の結婚相手はほぼ華族出身です。

ただ華族の中でも厳しい身分制度があり貧困により生活に苦しんでいた家系も……。公家系華族で作家の武者小路実篤も、日々の食費もままならなかったとか。自ら爵位を返納し、平民になる華族もいました。

身分を表す「爵位」って?

伯爵などの響きから、ヨーロッパの貴族をイメージする人も多いですよね。日本で一番有名な伯爵は、ドラキュラ伯爵かもしれません。

日本でも華族には爵位が与えらています。階級はこのような順番になっています。

  1. 公爵
  2. 侯爵
  3. 伯爵
  4. 子爵
  5. 男爵

上から順に身分が高くなっています。

そもそも華族は皇族の次に身分が高い一族(次いで、士族、平民)です。明治初期の人口はおよそ3,300万人。その中で華族はわずか3,000人しかいませんでした。これは当時の人口の0.01%です。華族がいかにレアな存在かわかりますよね。

ちなみに男爵は華族の中では一番低い身分にはなりますが、人口3,100万人いた平民に比べるととてつもなく身分が高く、たくさんの特権に恵まれていました。ちなみに華族トップの公爵は、20家しかないまさに華麗なる一族なのでした。

2番目の侯爵と、どちらも読み方は「こうしゃく」。間違いを防ぐためにおおやけ公爵、そうろう侯爵などと言い分けることがあります。

華族の特権

華族には大きく特権があります。

1. 財産

華族の財産は誰からも差し押さえられない(世襲財産)

2. 政治

選挙に当選しなくても政治に参加できる。(貴族院)

3. 教育

無試験で学校に入学。進学も保証。(学習院)

今では考えられないほど強すぎる特権ですが、ここからも身分の高さを伺い知ることができますね。

華族制度の終焉

第二次世界大戦の終戦後、日本はGHQの占領下におかれます。GHQの指導により日本国憲法で「法の下の平等」を定め、華族制度は廃止されます。明治維新から実に78年間続いた華族制度ですが、このように終焉をむかえるのでした。

現在日本には華族は存在していませんが、旧華族の家柄は残っています。当時の文化はさまざまな形で残されているので、まだまだ身近に息使いを感じることができますよね。

いざ!華族の生活に触れてみよう!

実は東京都内には、華族の邸宅が遺されていてなんと、中を見学することができます。

旧前田家本邸は、前田利為(まえだとしなり)公爵の邸宅として1929(昭和4)年に竣工されました。現在の目黒区駒場公園にあります。こちらは、本当に私たちがまさに夢見る“華族の洋館”。あまりの豪華絢爛さに眩暈がしてくるほど……。

当時は諸外国の要人も訪れ、華々しい社交場だったと言われています。当時、このお屋敷に支えていた使用人は136人!! 晩餐会も開催されていました。

東京の歴史的建造物は、多くは空襲によって燃えてしまいましたが、このように戦火を逃れた邸宅を今でも見ることができます。

歴史を知ると聞くと敷居が高いと感じても、「この洋館で何をして過ごしたんだろう」「どんな服を着て、何を食べていたのかな」そんな風に思いを巡らすのは皆さんお手のものですよね。ぜひ、想像力を広げて当時にの空気に触れてみてください。

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