小説は書きたいけれど、タイピングが苦手で、思うように原稿が進まない、という人もいるかもしれません。思考にタイピングが追い付かないと、思っているような作品の仕上がりにならなかったり、ということもありますよね。
そんな人に試してもらいたいのが音声入力。最近では音声入力の機能も上がっており、原稿執筆にも役立つようになっているのです。
Googleドキュメントの音声入力を使ってみよう
Googleドキュメントの音声入力はパソコン、スマホどちらでも使うことができます。
パソコンでは、まずGoogleドキュメントを開き、ツールのタブから音声入力を選びます。マイクボックスが開き、クリックすると音声入力がスタート。話し終わったら、再びマイクをクリックして音声入力をオフに。
スマホでの音声入力はもっと簡単。Googleドキュメントアプリを起動させ、新しいファイルを開きます。準備が整ったら、あとはマイクのアイコンをタップするだけでOK。
入力の精度も高く、ほぼ入力ミス、変換ミスがなく文字に起こされます。
音声入力のメリットは?
最大のメリットとされているのが、執筆速度が速いということです。目安として、1分間に200文字は入力できると言われています。つまり、60分間話し続ければ、12,000文字も書けるということになるのです。これなら1週間で長編小説が1本書けてしまうかも!?
もちろん、小説の流れが完全に出来上がっていて、よどみなく話し続けられればという話。それに、あとから文章は整えなければならないので、案外速度としてキーボード入力とトントンかもしれません。
アイディアをまとめるのに使おう
物語のアイディアをまとめるときに、たまに次から次へとアイディアが浮かんで、メモをするスピードが間に合わない、ということがあるかもしれません。そんなときこそ音声入力の出番です。
思いついたアイディアを片っ端から話していけば、そのまま文字になるので、思いついたアイディアができたてホヤホヤの状態でまとめられることになります。
また話しているうちに、新しいアイディアが出てくる場合も。アイディアを出すときや、物語に行き詰ってしまったときに使ってみるのがオススメです。
音声入力のデメリットは?
使用するアプリや機能によって異なるかと思いますが、漢字の変換はどうしてもミスが発生してしまいます。文脈から判断してくれるものの、日本語は同音異義語が多いので、避けられるものではありません。
もちろん、あとから修正すれば問題はないのですが、意外と見落としてしまいがちなので、校正に自信がない人は校正アプリを使ったり、人にもチェックしてもらうようにすると安心でしょう。
結局、何を使うのがいいの?
キーボードを使うか、音声入力を使うかは、まさに自分が向いているほうを選ぶのがベストです。話しているうちに考えがまとまることもあります。
ただ、話すのが苦手だという人は、話すことに意識が向きすぎて、物語を作ることに集中できない可能性もあります。
また、地の文が口語になってしまい、思っている印象とは異なる小説になる場合も。地の文はキーボードで打ち、セリフの部分だけ音声入力を利用すれば、より臨場感のある作品になるかも。
つい既存の方法で執筆をしがちですが、「書く」と「話す」とでは思考も変わりそうです。ハイブリッド執筆で、新たな作品に一度挑戦してみるのも発見があるかもしれませんね。