物語に欠かせない要素のひとつ……それが「恋愛」です。
恋愛というと、あま~い展開を想像するかもしれませんが、初恋も、10代の片思いも、大人の恋愛も、不倫も略奪愛も全部、恋愛というジャンルの中にあります。むしろ、物語の展開の中から無理に排除してしまうのも違和感が出る場合も。
今回は、恋愛小説を書く際に、筆者が意識していることについて紹介します。
「好き」の理由をおざなりにしない
「恋に落ちるのに理由はいらない」と思うかもしれませんが、小説でそれを書いてしまうと、読者は置いてきぼりになってしまいます。
どうやって出会って、何がきっかけで言葉を交わすようになり、どういう過程があって心を惹かれるようになったのか、という筋道を立てるだけでも、説得力が増します。
読者にも好きになってもらうことを意識する
好きになった理由を描いていく上で、重要になってくるのがキャラクターです。
誰かに好意を寄せられるのはそれだけ魅力があるから。その魅力を丁寧に描いていくことで、物語にも幅が出てきます。
よく、「キャラクターが勝手に動き出す」という筆者もいますが、それはきちんとキャラクターを作り上げられているからなのです。
恋愛の仕方に迷ったら、王道を目指す!
恋愛をさせようにもどうしたらいいのか分からない……というときは、まずは王道路線で考えてみましょう。
例えば、角で偶然ぶつかった人と恋に落ちるだとか(ネタ的で実際にはあまり見かけるパターンではありませんが)、学校イチの不良な助けられて恋に落ちるだとか、そういった王道パターンを真似してみます。その中に、自分のアイディアを加えていくことで、オリジナルのストーリーができあがるはず。
王道と逆のことをしてみるのも、アイディアとしてはアリかもしれません。
恋愛を意識しすぎない
恋愛をさせたい、させたくない、どちらを意識しすぎても、物語に対する冷静な視線を欠いてしまいます。
恋愛しそうなのにさせない、恋愛しなさそうなのにする。
どちらも読者にとっては違和感でしかありません。
筆者の都合や好みで一貫性を欠くような行動をキャラクターにさせないようにすることが大切です。
まずはキャラクターの個性をきちんと作り上げていくことが何よりも大事です。それができていれば、「こういうキャラクターならどんな人を好きになるだろう?」「どんな恋愛をするだろう?」ということが自然と思い描けるようになるでしょう。