実は、創作には図や地図がとても大事。
特に、ファンタジー作品や、国と国を渡り歩くような壮大な物語だと、どこに何があって、どの道を行けばたどり着くのか、などがとても大切なポイントになってきます。場所によっては、登場するモンスターが違う、なんていうこともあるはず。
ほかにはどのような場面で図や地図が大切になってくるか、チェックしてみましょう。
間取りを書こう
ほぼ、部屋の中で話が完結する物語でも、図はとても大事。
主人公が暮らす部屋の大きさは?
2LDKだとしたら、どこに水回りがあって、どういう部屋が2つあるの?
例えば、ミステリーであれば、その間取りが犯人につながるヒントとなるでしょうし、恋愛ものでもとっても重要!
後ろからハグされるとして、もしソファが壁際にあったとしたら、おかしなことになりますよね。 えっ、壁をすり抜けてきたの?なぁんてことも。間取りがしっかりしていると、それだけでお話も膨らみやすいかもしれません。
ご近所の地図を書こう
現代モノの作品だと、主人公の家の近所や、学校や会社の地図を書いてみましょう。
家から何分のところにコンビニがあって、駅があって……などといったことです。細かな地図ではなくても、徒歩何分ぐらいのところに何があるのか、ぐらいのメモでも大丈夫。賃貸のサイトを見てみると分かりやすいかもしれません。
考えるのが難しい!という場合は、地図アプリに頼るのもアリ!好きな街の地図を利用してみるとイメージも分かりやすくなるはずです。
実は鍋やフライパンのサイズ感も大事
料理のシーンがあるものだと、鍋やフライパンのサイズ感を決めておくのも大事です。これは主に漫画になりますが、「このサイズの鍋で、この量の料理は作れなくない?」と思ってしまうとき、ありませんか?
こういうディティールが原因でお話を読んでいて、違和感になると作品の足を引っ張ることに。料理はひとつの例に過ぎませんが、サイズ感、というのは気をつけてみると良いかもしれません。
地図を作るアプリがある!
間取りや、近所の地図などなら自力で作ることができますが、世界地図となるとやはり難しくなってきます。アイディアも湧きづらいですし、そのままどういう形の土地なのか?ということを考えるのは想像している以上に大変だ。
そんなときに役に立ってくれるのが「Inkarnate」です。マウス操作だけで、RPGに出てきそうなマップを作ることができます。
Inkarnateは無料で利用できますが、アカウントを作る必要があります。メールアドレスと希望のパスワードを入力し、「私は13歳以上です」にチェックを入れてサインアップ。
そうすると、入力したメールアドレスに登録確認メールが送信されてくるので、メール内にあるURLをクリック。ログイン画面が表示されたらアドレスとパスワードを入力すればOKです。
サイトは英語なので、戸惑いもあるかもしれませんが、簡単な単語が多いので心配ありません。
何もない海に、自分で土地を作っていくのはワクワク感があります。土地が作れたら、そこに森や山を描いていって……。オブジェクトを選択し、山などをスタンプのように配置していくだけでOK。
なんとなく、雰囲気で作ってみても、「それらしく」なるのが楽しいところです。無料で使えるオブジェクトは限られていますが、それでも自分だけの地図がしっかりと作れます。
矛盾をなくすためにも地図は大事!
面倒な作業だな、と思うかもしれませんが、地図があるだけで、作品のリアリティがグッと増します。
それに、実はそういうディティールを作っていくのも意外と楽しかったりすることも。面倒くさがらず、一度トライしてみては?