ミュージカル映画ランキングおすすめ作品10選|2024年版【完全主観】

南々井さん

こんにちは♪ 映画の感想をひたすら語る配信をやっている作家の南々井梢です。

こちらでは、古今東西ミュージカル映画を紹介する記事を書かせていただいます♪

“ミュージカル映画”というジャンルはとても幅広く、古典から最新作、音楽もクラシックからロックまで多岐に渡ります。映画創成期にはじまり、今でも多くの古典のリバイバルや新作が生まれ、多くの映画ファンに愛されていますよね。

アカデミー賞にノミネートされる話題作も多いんですよ。また舞台と映画のファンの架け橋になっているのもミュージカル映画の特徴です。

これまでの記事では細かくジャンルを分けてご紹介していましたが、今回は全ジャンル、超独断と偏見で「今観てほしい!おすすめのミュージカル作品(2024年版)」をランキング形式でご紹介します!

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もくじ

グレイテスト・ショーマン

19世紀のアメリカの興行師、P・T・バーナムの実話をもとにした傑作です。

子供の頃から夢みがちな興行主の主人公が、フリークショー(見世物小屋)を立ち上げ、成功と挫折を味わう物語です。ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ、ザック・エフロン、ゼンデイヤと演技も歌も超一流の豪華キャストが並び、とくにショーのシーンは圧巻の迫力です。

なんといってもこの作品の魅力は楽曲の素晴らしさ。どの曲も“ショー”を表現するときにアイコン的に使われることも多く、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

表舞台が華やかであるほど、裏では苦悩や葛藤があるという現実がテーマの「グレイテスト・ショーマン」。まさに「the show must go on」(何があってもショーは続けなければならない)の本質を描いた作品です。

ラ・ラ・ランド

エマ・ストーンがアカデミー賞、主演女優賞を受賞した「ラ・ラ・ランド」。文字通りの出世作となりました。

ハイウェイを封鎖して撮影した伝説のオープニングシーンと、相手役のライアン・ゴズリングとの夕焼けの丘でタップダンスをするシーンは、ミュージカル史に残る名シーンと言えるのではないでしょうか。

ストーリーは、女優を目指すミアとミュージシャンの卵のセブが出会い、恋に落ち、すれ違いながらも乗り越えていくという王道の展開です。ただ、この物語は切ないラスト、そしてその描き方が特徴的です。終盤の盛り上がりは圧倒的で一気に物語に引き込まれますよ。

あえて時代を明記せず、現代の時間軸の中でクラシカルなテイストを取り入れる見せ方も、映画の雰囲気にぴったり★ おしゃれな衣装やセットにも注目です!

ロケットマン

今なお大人気、世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生をミュージカルとして描いたのがこちら、「ロケットマン」です。

エルトンを演じたタロン・エガートンの熱演の評価はとても高く、見事な歌声も披露してくれています。

厳格な家庭に育ったエルトン・ジョンの幼少期は決して幸せなものではありませんでした。今ではセクシャリティーをオープンにしていますが、当時は、性的少数派というアイデンティティにも苦悩していました。

ただ、エルトンには圧倒的な音楽の才能があり、一気にスターダムを駆け上がっていきます。しかし、彼の人生に平穏な時間は訪れません。苦悩に満ちた人生を、素晴らしい楽曲で紡いでいく繊細かつ大胆な物語になっています。

楽曲作りのパートナー、作詞家のバーニー・トーピンと共に名曲「Your song」を作り挙げる伝説のシーンは、涙なしには観られませんよ!

ディア・エヴァン・ハンセン

こちらは、“知る人ぞ知る”名作ミュージカルです。

ブロードウェイでの舞台作品の映画化ですが、いわゆる私たちがイメージする“ミュージカル”とは毛色の違うテイストで、映像化と相性抜群です。

主人公は社会不安障害のある高校生、エヴァン・ハンセン。ある日、一度しか話したことがない同じ高校の生徒、コナーが自殺してしまうのですが、ひょんなことから、コナーの両親に「彼の親友だった」と勘違いされてしまいます。エヴァンは思わず「そうです」と優しい嘘をついてしまい……。

小さな嘘はやがてネットを通して世界を巻き込むような大騒動になってしまうのですが、その状況がリアルで、胸が詰まります。初恋、友情、嘘を通して、エヴァンは学び、成長していきます。

高校生活やSNSでの交流など、テーマも身近。「私だったらどうするだろう」と、自分と重ね合わせて考えられる作品ですよ。来日公演や日本での舞台化も期待されているので、今のうちにぜひチェックしてみてくださいね。

マンマ・ミーア!

ブロードウェイで大ヒットした舞台を映画化したのがこちら「マンマ・ミーア!」

音楽はすべてABBAの大ヒット曲で構成されています。最高にハッピーな気持ちになれる作品として有名で、日本でも劇団四季の看板公演の一つとなりました。

映画化にあたって、なんと主演にキャスティングされたのはメリル・ストリープ。泣く子も黙るオスカー女優ですが、歌って踊り大はしゃぎする姿はとってもチャーミングなので、そこも注目ポイントです♪

舞台はギリシャ離島のリゾート地。ホテルを経営するシングルマザー、ドナの一人娘のソフィーは結婚式を控えています。どうしても父親とバージンロードを歩きたいソフィーは3人の“父親候補(母の元恋人たち)”をドナに内緒で招待するのです。奇跡のように美しいエーゲ海を背景に進むドタバタラブストーリーは、本当にどの瞬間も幸せいっぱい!

既存のABBAの曲をそのまま使っているのに、ストーリーとぴったり合っているのも感動ポイントです。エンドロールも遊び心に満ちているので、目が離せませんよ♪

メリー・ポピンズ リターンズ

1964年の名作映画「メリー・ポピンズ」の、なんと54年ぶりの続編。前作から20年後の世界を描いています。

主演のメリー・ポピンズ役は、エミリー・ブラント。とってもクールでちょっぴりお茶目なメリー・ポピンズはナニー(乳母・家政婦)として再びバンクス家に現れます。メリー・ポピンズが子供たちに見せる夢の世界は、愛に溢れてキュートでいっぱい。誰もが子供時代に夢みたようなファンタジックな光景が広がります。

気づけば、見事に歌って踊り、聡明でおしゃれで美しい……エミリー・ブラント演じるメリーに夢中になっていることでしょう♪

また、なんと54年前の前作に、煙突掃除夫として登場したディック・ヴァン・ダイク(チムチムチェリーで有名!)がゲスト出演しているのも大きな話題を呼びました。御歳93歳ながらに見事なタップダンスを披露しているのも感動の光景です!

日本語版は平原綾香さんが台詞も歌も吹き替えしています。こちらも本当に素晴らしい仕上がりので、字幕版、吹き替え版、併せて楽しんでみてくださいね。

RENT/レント

1996年の初演以来、トニー賞ほか数々の賞に輝いたブロードウェイミュージカルの「RENT」。“レントヘッド”と呼ばれる熱狂的ファンを世界中で生み出しました。

メインキャラのオリジナルキャストが、そのまま映画にも多数出演しているので舞台と変わらないクオリティーの歌やダンスを見ることができます。「RENT」ではじめてロックミュージカルを観たという方も多く「こんなかっこいいミュージカルがあるんだ」と音楽ファンの中でも話題になりました。

何度観ても色褪せない感動があり、「魂が震える」という言葉がこれ以上合う作品はないのではないでしょうか。

80年代のNYが舞台でLGBTQやHIV、若者の貧困、そして生死について真正面から描いた社会派作品であり、自然と歌い踊りたくなる素晴らしい楽曲に溢れた傑作です!

ANNIE/アニー

日本でも大人気の舞台作品「アニー」。

毎年盛大なオーディションを開催し公演をするので、「観たことがある」「知ってる」という方も多いですよね。「ANNIE/アニー」は何度か映画化されていますが、こちらでご紹介するのは2014年版です。

舞台を現代に移し、現代っ子のアニーがいきいきと活躍します。孤児のアニーと大富豪のスタックス(オリジナルはウォーバックス)がひょんなことから出会い、打ち解けていく愛に満ちた物語は、時代が変わっても色褪せない感動があります。

今作のスタックスは政治家を目指す携帯会社の社長、というのも現代的でおもしろいですよね。いじわるでお酒大好きな“ハニガン先生”は、キャメロン・ディアスが演じています。どこか憎み切れずキュートなハニガン先生を魅力たっぷりに演じていますよ。

音楽はオリジナル版の名曲を、現代風にアレンジして使用しています。「トゥモロー」をはじめ、思わず口ずさみたくなる名曲がいっぱい!

シンデレラ(Amazon Prime Videoオリジナル作品)

誰でも知っている「シンデレラ」のおとぎ話を大胆にアレンジしたのがアマプラ板シンデレラ。

いわゆる“苦しい日常から王子様が救い出してくれてめでたし……”というシンデレラストーリーを一刀両断した潔さに思わず拍手したくなります!

シンデレラはドレスデザイナーになって自分の店を持つのが夢の自立心の強い女の子。継母はシンデレラを見そめた王子との結婚をゴリ押し。まったくいじわるではないお姉さんたち。魔法使いのおばあさんは、ドラァグイーン風のクィア男性、王子様は、やんちゃな仲間を引き連れたヤンキー。そして、ガラスの靴を投げつけるシンデレラ。現代人の感覚としては最高に気持ちいい解釈が満載です!

王子役のニコラス・ガリツィンはまさに大ブレイク中!そのきっかけとなった作品ですよ。
※ディズニー版の実写「シンデレラ」とお間違いなく!←こちらも素敵なミュージカルです

ダンサー・イン・ザ・ダーク【おすすめ番外編】

正直、この映画をおすすめして良いものかわからない……と、悩んでしまう問題作です。

ただ、ショッキングすぎる内容は大きな波紋を呼び、世界的なムーブメントを生み出した怪作なので、ご紹介することにしました!

主演のセルマを演じるのは世界の歌姫ビョーク。次第に目が見えなくなる病を抱えながら、遺伝で同じ病気を患っている息子の手術費用を稼ぐために懸命に働くシングルマザーです。苦しすぎる生活の中で彼女の心の支えはミュージカル。歌い踊ることで、理想の世界へと現実逃避できるのです。

ビョークの演技と歌の圧倒的な迫力は、この映画の最大の魅力です。息ができなくなるような緊張感が終始漂っています。衝撃的なラストはトラウマレベル。そのせいで激鬱映画とも呼ばれていますが、文字通り一生忘れられない体験ができるでしょう。

本当に「人生とは」「生きるとは」について考えさせられる作品なので、心身ともに元気なときに覚悟を決めてごらんください!

今回ご紹介した作品は、どちらも各種配信サービスで観ることができます。観終わった後、自然と歌って踊りたくなる作品から、人生について考えさせられる先品まで幅広くご紹介させていただきました!こちらの記事の作品以外にもおすすめはたくさん。ぜひまたミュージカル映画についてご紹介させてくださいね♪

南々井さん

X(旧Twitter)スペースで不定期配信中「今夜もシネマはパラダイス★」はPodcastでアーカイブが聴けます。こちらも合わせてお楽しみください♪
南々井梢でした♪

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