昨日は「蠱毒」の話をしていたけれど、家族がデスゲームだとか、ディストピア系の話が好きなのか、そういった映像作品をよく観ている。
最近だと「今際の国のアリス」。麻生羽呂の原作を実写化したNetflix作品だ。ハラハラしたくないよぅ……と言いつつ、私も全話完走してしまった(余談だけれど、山崎賢人さんって芝居がうますぎでは?)。
というか、最近、ディストピア系の話多くない? 最近、と言っても何十年単位だけれど。
「進撃の巨人」が大ヒットしたときに、漫画家の友人が「ヒット作品って世の中の人の不安や願望がどうしても反映されるからねぇ」と言っていたのをときどき思い出す。
考えてみれば、作っているのは人間で、作り手の思想が反映されるのは当たり前で。世の中に不安があれば、そういう作品が生まれるし、問題提起がされれば何を訴えたいたのかが透けて見える。
「エンターテイメント」として切り取られるけれど、作り手の訴えたいことがなんなのか、考えることをやめないのは大切なのかな、と思う。
とは言っても、観方なんて人によってさまざまだし、シンプルに「おもしろかったー!」だけで終わらせるのも大事なわけで……となると、すべては受け手次第なんですけどもね。
Text/ふくだりょうこ