余暇に趣味を楽しむことで、日頃のストレスを発散している方は多いのではないでしょうか。
ところが、その趣味がイライラやストレスの原因になってしまうこともあるようです。
本当は他のことがやりたいのに、義務感で趣味を続けている……なんてことも。
なぜ、そんなことが起きてしまうのでしょうか?
楽しいはずの趣味が、ストレスや義務感に変わるサインと、その対処法をお伝えします。
趣味がストレスや義務感に変わるサイン
楽しくない
本来、趣味をすると心が満たされ、楽しい気分になれるはず。
しかし、趣味が楽しくないと感じてしまう時期もあります。
そのような時には、趣味というより「ただ作業をしている」という感覚になってしまうでしょう。
何かストレスを抱えている、または趣味に飽きてしまった……などが原因として考えられます。
ワクワクしない
「楽しくない」と少し似ている部分がありますが、趣味をしている自分を想像してワクワクしない、ということはありませんか?
つまり、趣味をすることに楽しみを感じていないということ。やってみたら楽しめるかも、と思うかもしれませんが、それ自体がストレスに感じている場合も。
本当に趣味に没頭できているときは、趣味をしている自分を想像しただけで楽しくなりますし、「あれもしたい」「次はこれにもチャレンジしてみたい」とやる気も掻き立てられます。
なんだか最近、趣味を楽しめていないな、と感じたときは、まず、ワクワクするかどうかから意識してみるといいかもしれません。
疲れてしまう
趣味をすると疲れを感じ、テンションが下がってしまうこともあります。
それは身体に疲労が蓄積していて、趣味を楽しむどころではなくなっているからです。
このままの状態を放っておくと、何をするのも辛くなり、心が落ち込んでしまうでしょう。
そんな時には、趣味よりも休息が必要と言えます。
「やらなきゃ」と思う
趣味は誰かに強制されてやるものではなく、自分がやりたくてするもの。
それなのに、「やらなきゃ」という義務感を感じることはないでしょうか?
この場合は、無意識に「趣味とはこうあるべきだ」と思い込んでいるのが原因のようです。
例えば「もっと上手くならないといけない」とか、「もっと評価されないといけない」などです。
自分にプレッシャーを与えることが、義務感に繋がってしまいます。
趣味仲間と気が合わない
あなたのまわりに同じような趣味を楽しんでいる仲間はいますか?
趣味で話が盛り上がると本当に楽しいですよね。そこから新たな発想が浮かぶこともあって、ひとりよりふたり、ふたりより3人のほうが趣味を楽しめる!と思うこともありません。
ただ、同じテンションで趣味を楽しんでいたり、同じスタンスで趣味に取り組んでいないと、その関係性自体がストレスになっている場合も。
趣味仲間ができるのは良いことですが、あまり仲良くなりすぎると、趣味をしていないときでも趣味のことを考えてしまい、生活自体に影響が出る場合もあります。
趣味でイライラする時の対処法
オンとオフを切り替える
いつも身体がオン状態=緊張状態だと、自覚がないままストレスが蓄積してしまいます。
会社での仕事モードと、自宅でのお休みモードを上手く切り替えるようにしましょう。
在宅勤務の方や、家事や育児に追われている方は、少しの間だけでも外に出たり、1人の時間を作ったりする工夫をしてみてください。
オフの時間でストレスが解消されれば、自然と趣味のモチベーションが上がります。
ポジティブになる
「今日は〇〇しかできなかった」や「〇人しか作品を見てくれなかった」など、ネガティブな解釈で自分を追い込んでいませんか?
このような思考の人はストレスに弱く、イライラや悩みごとが多いでしょう。
性格を変えることは難しいですが、「疲れているのに〇〇できた!」など物事をポジティブに捉えるようにしてみてください。
身近な人や、好きな作品からポジティブなキャラクターを探して、「この人だったら、どんな風に考えるかな?」と想像するのもおすすめです。
新しい趣味を探してみる
あくまで「趣味」です。無理して取り組んでみる必要はありません。ほかに興味を持てるものがあれば、そちらに手を出してみるのもいいのではないでしょうか。今の趣味を少し休憩したって、誰も怒ったりはしません。
そして、また気が向いたら戻ってくればいいのです。別の趣味に取り組むことで、いまの趣味の違うおもしろさに気がつくことができるかも!
新たな趣味の見つけ方
ちょっと違う趣味も楽しんでみようかな?という気持ちが湧いてくるのもいいこと。とは言え、どんなふうに新たな趣味を探すのかは難しいところですよね。そんなときにオススメの探し方をご紹介します。
友だちのオススメを聞く
仲の良い友だちに「何かハマっていることある?」と聞いてみましょう。まずはそのオススメされたものに素直にチャレンジ。
せっかく友だちに勧めてもらったのだから続けなきゃ!とは思わないのがポイントです。友だちにもあらかじめ「ハマれなかったらごめん!」と一言言っておくと安心かもしれません。
流行りのものにチャレンジ!
ネットや雑誌、テレビで取り上げられている流行りのものをまずはやってみましょう。
気が乗らなくてもOK。やってみて、合わないな、と思ったらすぐにやめて問題ありません。あくまで気分転換ぐらいに考えておくと◎。違うことに手を出してみると、もともと趣味に対してどんな魅力を感じていたのか、気がつくことができるかもしれません。
もしかして、疲れていませんか?
自分が楽しいと思っていた趣味も楽しめない、ストレスを感じる、イライラする……そういう場合は、もしかすると、自分自身の心が「疲れてるよー!」とサインを送っているのかも。
趣味は心の余裕があるから楽しめるもの。趣味があるから仕事や勉強ががんばれる!というときは良いのですが、「仕事や勉強をがんばるためにも趣味をやらなきゃ……」となると本末転倒です。
「趣味が楽しくない!」「イライラする!」「趣味もストレス!」なんていうときは、もしかしたら、心がSOSを出しているのかも。
まずは、心も体も休めることを優先させてみましょう。好きなものを食べて、ゆっくりと寝て、時間に追われずに過ごす。
それで趣味に対するやる気がむくむくと湧いてくる場合もあります。
その趣味からしばらく離れる
思い切って、その趣味からしばらく離れてみるのも良い方法です。
趣味は楽しいからしていること。楽しくなくなったことに悩まずに、自分の気の向くままに過ごしてみてもいいかも。
例えば3ヶ月など期限を決めて、その間は趣味のことは考えずに過ごしてみましょう。
そのうち、またその趣味を再開したくなるかもしれません。 そして、趣味が楽しくないということを気にやまないことが大事です。逆に趣味がないということも気にしないで。これから新しく何かにハマれる可能性がある! と考えて、ワクワクしながら過ごしてみてくださいね。
趣味は好きなように楽しむものなので、やる/やらないどちらを選んでも、その選択はあなたの意思決定です。 自分に厳しくするのはやめて、辛い時には趣味をお休みしましょうね。