本文はできあがった!あとは入稿するだけ……と思いきや、表紙がない!という状態は絶体絶命です。まさか、真っ白な表紙で出すわけにもいきません。物書きにとって、表紙をどうするかは悩ましいところ。毎回、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
同人誌の表紙デザイン、どうしてる?
無敵なのは、自分で表紙のデザインができるという人です。神から何物も与えられているタイプの物書きさんですね。うらやましい!
多いのは、知人・友人に有償で依頼する、というパターンではないでしょうか。どのような表紙にしたいか希望も伝えやすく、コミュニケーションもスムーズに取れるはず。
また、表紙デザインの製作を得意としている人、もしくはプロに頼むという方法も。プロとして引き受けている人なら、依頼までの工程もシステマチックなのでやりやすいかもしれません。
しかし、できるだけ自分ですべて完結させたい、もしくはあまり予算がないという人もいるはず。そういう場合は表紙メーカーなどを活用してみましょう。
同人誌表紙メーカー
「同人誌表紙メーカー」は個人制作の物書きさんのための応援ツール。
だからこそ、かゆいところに手が届くようなサービスとなっています。デザインとサイズを選んで、タイトルを入れてダウンロードするだけでOK。サイズはA5とA6。小説用の本に使いやすいものとなっています。背幅は0~20mmを選ぶことができます。薄くない本にも安心です。
デザインテンプレートも豊富で、なんと現在600種以上!それらが完全無料となっています。編集・加工もすることができますが、特別なソフトは必要なし。ペイントソフトやWordなどで編集できるのも嬉しいところ。また、R18作品にも使用することができます。
縦書小説PDFメーカー
「縦書小説PDFメーカー」は同人誌の印刷専門店「シメケンプリント」が提供しているサービスです。
レイアウト、文字、ダウンロードなどをそれぞれ設定するだけでOK。背表紙も作ることができるほか、レーティングマークもつけることができるのでどんなジャンルでも安心です。
タイトル用などのフォントは10種類。カラーやサイズももちろん選べます。背景のデザインはシンプルですが、さまざまなジャンルが揃っているので、自分が書いた作品の世界観を反映できそうです。もしくは、背景デザインをアップロード可能なので、自分が撮った写真などを活用してみるのもいいかもしれません。
おうちでつくる同人誌
「Canon おうちで作る同人誌」では、印刷所に依頼するのではなく、自宅で作る同人誌のテクニックを紹介。
タイトルを入れるだけで完成できる表紙テンプレートも提供。カラーバリエーションも豊富でオシャレなデザインが揃っています。
テンプレートはA5の冊子向けですが、拡大&縮小することでB5やA4の冊子にもOK。ただ、自宅での作成を想定しているので中綴じを想定しているので注意が必要です。また、「おうちでつくる」ということで、家にプリンターがあることが必須となっています。
大量生産は難しいですが、こだわりの1冊を丁寧に作っていくのには向いているかもしれません。無料配布用の薄い冊子を作るのにもよさそう!
booknext 表紙お任せ!イージーオーダー
印刷所の「booknext」が提供しているサービスです。booknext専属デザイナーが作ったオリジナルテンプレートをベースに、制作を受注しています。タイトルと背景、テーマカラーを指定するだけで、あとはお任せでデザインが完成。より、自分の好みに近いデザインを制作できます。
注文の仕方も簡単。本文入稿前に、申し込みフォームに必要事項を記入するだけ。これなら焦る必要もありません。お任せといっても、booknext専属のデザイナーが手掛けるのでオシャレな仕上がりに!?
物書きさんでも理想の表紙を制作できる!
同人誌表紙メーカーのようなものもあれば、印刷所が表紙デザインを請け負っている場合も多くあります。完全オーダーとまではいかなくても、セミオーダーというところも多く、選択肢は増えていると言えるのではないでしょうか。
ただ、表紙制作の段階で焦らないためにも、早めに本文を仕上げておくことは大事です。そうすることで、表紙をどうやって作るか、と考える余裕が生まれます。
まずは、慌てず、心と時間に余裕を持って、同人誌制作に取り掛かるスケジュールを作ることから初めてみるのも良いかも?