「美術館巡り」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
高尚な趣味。憧れるけど難易度高い。自分とは無縁……なんて人も多いかもしれません。
実は、日本の美術館はかなりハイレベル。展示品や施設や管理など、世界的に評価が高いのです。とくに都市部では世界中の美術品を集めた展示会を、いたるところで随時行っているので、思い立ったら吉日。
「美術館デビューをしよう!」と決めたその日に動き出せるのが良いですよね。
敷居が高い趣味と、思われがちですが、演劇やコンサートよりもチケットの手配も簡単で安価です。話題の人気展には時間指定がありますが、基本的には気軽にふらっと行けるのも嬉しいですよね。
まずはどの美術館に行くか決めましょう!
ここはもうざっくりと「」「 東京 美術館 今日」とGoogle先生に聞いてしまってOK!信じられないほどたくさんの情報がヒットします。そんな中で少しでも興味のある展示イベントが見つかればそこをめざしましょう。 美術館 おすすめ
美術館というと、油絵や陶芸など、美術の教科書に載ってるような堅苦しい展示を思い浮かべる方も多いですが、「漫画の原画展」や「ファッション史」など、私たちの生活や趣味に根付いた展示イベントもとても多いんですよ。
気軽に立ち寄りやすい百貨店での展示会も良いですが、せっかくだから、王道ど真ん中の歴史ある美術館からデビューしたいという方におすすめもまとめました。今回の記事では、都内美術館ご紹介します。
東京国立近代美術館
こちらはずばり、日本一大きな美術館です。
日本美術の展示がとても多く、最大の特徴は岸田劉生らの重要文化財を含む13,000点を超える国内最大級のコレクションです。「MOMATコレクション」は、100年を超える日本美術の歴史を一気に体験することができます。
とにかく広々としているので、ゆっくりと散策することができます。
日本美術に馴染みがない方でも「この絵は好き」「この作家さん気になる」という作品に出会うことができます。前庭には野外彫刻も設置されているので、開放感のあるスペースでのんびり休憩もできます。
東京都現代美術館
名前の通り「現代美術」に特化しています。とくに戦後に発展した日本の美術の展示をしています。
実は、私たちにとって古典美術の方が馴染み深く「現代アートって難しい」と感じる方も多いですよね。東京都現代美術館は、そんなイメージを払拭させてくれます。
現代美術は感性を豊かにしてくれるので、想像力が湧きます。
大人はもちろん、子供が楽しめるための工夫がたくさんあり、「こどもとしょしつ」も新設されました。館内には随所仕掛けアートもあるので、それを探しながら楽しく現代美術に触れられるのは嬉しいですよね。現代美術に興味を持ったばかりの大人にも学びがたくさんありますよ。
国立新美術館
そのアーティスティックな外観に圧倒される国立新美術館。泣く子も黙る一流建築家、黒川紀章氏が設計しています。
2007年に国内5番目の国立美術館として誕生したこちら、最大の特徴は「コレクションを持たないこと」。国内最大級の展示スペースを備え、常に様々な展覧会を行っています。
また、圧倒的な広さと開放感を備えたロビースペースには有名デザイナーがてがけた椅子がずらり!この空間は、展示室に入らずに無料で利用することができるので、より一層日常に密着していますよね。
ミュージアムショップも気軽に利用できるので、六本木散策のついでにふらっと立ち寄れる癒しスポットであり、感性が刺激される空間です。
国立西洋美術館
お花見スポットである上野恩賜公園には、美術館、博物館、動物園と、歴史ある9つの文化施設があります。その中の一つが国立西洋美術館。
絵画と聞くとパッと頭に浮かぶような、西洋油絵が数多く展示されています。モネ、ゴッホ、ピカソなど美術の教科書に名を連ねる有名画家たちの作品も多いんですよ。
また、建物前の庭でロダンの彫刻「考える人」も展示してあります。誰もが知っている作品ですが、実際目の当たりにすると感動もひとしお♪ キリスト教の世界を描いた宗教絵画のコーナーも圧巻です!
何も感じなくてOK!全部見なくても大丈夫!
「絵を見てもメッセージが伝わらない」ことを不安がらなくても良いんです。「好き」「良い感じ」そんな感想を積み重ねるうちに、美術館を楽しむことが上手になります。そして、美術館に展示された全作品を網羅してなくても大丈夫です。
見たい絵を1枚だけ堪能するのも、お目当てが併設されたカフェやミュージアムショップでも、それはとても贅沢ですてきな美術館の楽しみ方です。
さあ、美術館へ行ってみよう!
インターネットで様々な情報に触れられる時代ですが、古今東西様々な美術品の“現物”には目に見えない特別なパワーがあります。
また「この作家の作品をもっと見たい」「作品の考察を深めたい」「同じ時代の別の作品も見ていたい」などどんどん視野が広がり、気づいたら広くて深い“沼”が足元に広がっていることでしょう。
「趣味は美術館巡りです」と言える日も近いかも♪