朝起きて、「よし、今日はがんばるぞ!」と思える日もあれば、「もうベッドから出たくない、何もしたくない……」と思うときも。
人間は思っているよりも気分でその日の行動や体調が左右されます。
そして意外と、気分や気持ちというのは自分でコントロールできないもの。特に、「不安」はある日突然やってきて、長々と居座るときもあります。
そんな不安からはどのようにして逃れればいいのでしょうか。
「不安」って一体どんな状態?
不安とは、「何かが気がかりで、落ち着かない心の状態」のことを言います。
例えば、「老後のことが気になって、そればかり考えてしまう」なんていうことも「不安」に当たりますが、「明日、寝坊せずに起きられるか」だとか「明日のプレゼンがうまくいくか」なども「不安」な状態を引き起こす場合があります。
たいていの場合は、「まだ起きていないこと」について考えて、不安になるわけですが、何について不安になっているのかさえも分からない場合もあります。原因が分かっている場合は、その原因を解決すればいい話ですが、理由もなくただ不安なときには困ってしまいますよね。
無理に不安を取り除こうとしないことが大事
「好きな人のことを諦めようとしたら余計に好きになってしまった」なんてラブストーリーではよくある話ですが、不安についても同じです。
「不安にならないようにしよう!」と思えば思うほど、不安は強くなるばかり。不安がエスカレートして、誰かに八つ当たりしてしまったり、家に引きこもってしまったり……と日常生活に影響が出てしまう場合もあります。
ただ、「不安」というのは自分だけが襲われているものではありません。電車で隣に座っている人も、いま不安になっているかも。誰でも不安を感じるものなのだ、と思って重大に捉えすぎないことも大切です。
不安になったときに試してみよう!
とは言え、不安を抱えたままで過ごすと、元気もどんどんなくなっていってしまいます。健康を害する場合も。不安を感じたときにいくつかの方法を持っておくと良いでしょう。一部をご紹介します。
腹式呼吸をする
腹式呼吸は体のストレス反応を落ち着かせる効果があります。不安になっているときは気づくと呼吸が浅くなっている場合があるので、意識して深呼吸を。
軽く体を動かす
ヨガや散歩、ストレッチ運動で体を動かしてみましょう。不安になっているときは体がこわばっている場合も。ほぐしてあげることで心もリラックスできるはず。
音楽を聴く
好きな音楽を聴くことで、心が満たされます。ただ、どの曲を聴くか、という選択がストレスになる場合もあるので、好きなアーティストの曲をランダムで聴く、なども良いかもしれません。
アロマを焚いたり、湯船に浸かる
リラックス状態を作ることで、強張っている心もほぐれるはず。自分を労わってあげていることも、心が満たされた状態に繋がります。
好きなものを食べる
食事は生きること。好きなたべもの、おいしいものをゆっくりと味わって食べるだけでも心が元気になります。
デジタルデトックス
ついつい、スマホを開いて暇つぶしにSNSやネットを見てしまいがちですが、情報量が多いと、それだけで心の疲労につながります。自宅にいるときはスマホを少しの間、手放してみても良いかも。
不安解消の方法がお守りに
「不安でどうしようもない」というときに、「私はこうすれば不安を解消できる!」ということが分かっていれば、それだけでも心が安定します。
それでも、どうしても強い不安に悩まされるときは、医療機関を受診してみるのもアリ。不安解消の手段はできるだけ多く持っておくようにしましょう。