小説投稿サイトには長い歴史がありますが、「なろう系小説」が大ヒットして以来、アクセス数もサイト数も増え続けています。
SNSの発展もあって小説投稿を通して作品を発表したり、すてきな作品と出会い趣味の合う仲間たちと交流することも、とても気軽に楽しめるようになりました。
そんな中、いざ自分が投稿しようとなると「どのサイトに投稿すれば良いの?」「自分の作風とマッチするサイトはどこ?」と悩んでしまいますよね?
アクセス数や、ジャンル、文字数など様々な視点から“あなたにぴったりの小説投稿サイト”が見つけられるように特徴をまとめてみました。
ぜひ参考にして無料登録してみてくださいね♪
カクヨム
「カクヨム」といえばKADOKAWAが運営していること抜きには語れません。
ライトノベルの最大手出版社ということもあり、大規模コンテストも開催され書籍化も期待できます。賞金100万円規模のコンテストはなかなか他のサイトでは無いので夢が膨らみますよね。
ジャンルはいわゆるライトノベルっぽいもの。ラブコメやファンタジーが多い印象ですが、二次創作を公認している作品もあるので、ファンフィクションが好きな人は参加しやすいですよ。
また、自分の投稿した作品を連携しているBOOK☆WALKERで電子書籍化するというとても嬉しいサービスもあります。
人気サイトだけに“ものすごくユーザー数が多い”のでライバル作品も多いですが、間口が広く、サービスも充実しているので安心して参加できますよ。
NOVEL DAYS
講談社が主催している小説投稿サイトです。登録者数も作品数も多く幅広いジャンルを取り扱っています。
特徴としては「チャットノベル」で会話形式の小説投稿が充実していることです。キャラクターのアイコンがセリフを語ることで小説を創作するという独自のサービスが大人気で、数多く投稿されています。
通常の小説は、いわゆるラノベテイスト以外の一般小説作品も多い印象です。これは講談社が主催しているというところにも理由がありそう。
また、“ユーザー同士を無理に交流させない”という配慮も、安心材料ですよね。ノベルデイズでは読者登録やいいねをしても、相手に「自分が誰か」バレません!ひっそりと読者をしたいユーザーにはとても嬉しい要素です。
コンテストも定期的に行われているので、執筆のモチベーションになりますよ。
小説家になろう
登録者数No.1の最大手「小説家になろう」は2023年現在250万人近い登録者がいます。
小説投稿サイト=「小説家になろう」というイメージの方も多いのではないでしょうか。
転生ものを “なろう系”と総称するほどの影響力があります。
こちらのサイトの特徴はずばり“大ヒット作を生み出す底力”です。もちろん、ランキング上位作は書籍化が望めますし、メディアミックスしてメガヒット……のような大きな夢を描くことができます。
当然、作品数が多いので“埋もれてしまう”可能性もありますが、ユーザー数も多いので、その分一度話題に上がればアクセス数はどんどん上がりますよ。
目玉のネット小説大賞「なろうコン」は大賞を取れば賞金100万円&書籍化が約束されているので、プロを目指したい人におすすめです!
アルファポリス
同名の出版社が主催している小説投稿サイトです。アプリで読むことはもちろん、執筆専用のアプリもあるので、スマホで創作する人には嬉しいサービスです。
異世界転生、ファンタジーが多い中でも恋愛系にも強く、女性ユーザーも多いのが特徴です。
PVや観覧人数の表示がないので、閲覧数が気になりすぎて執筆や投稿に影響が……という方にすごく評判が良いサイトです。
そのかわり「アルファポリス」には独自のポイントというシステムがあり、一定のポイント数を達成すると書籍化を申請することもできるので、モチベーションも保てますよ。
また投稿インセンティブ制度でお小遣い稼ぎができるという特徴も!
エブリスタ
かつて一世を風靡した携帯小説サイトからの流れを汲む「エブリスタ」は、歴史のある小説投稿サイトです。
ラノベテイストのファンタジー以外にも、恋愛要素が強い作品や、ライト文芸に近いテイストの作品も多く投稿されている印象です。
ミステリーやホラーで書籍化した作品がメディア展開され大ヒットしたことも!
携帯小説以来のファンも多いので、ユーザー層に女性が多い傾向があります。BL作品が人気なのも納得です。
1ヶ月のうちにコンテストがたびたび開催されるので、初心者でも気軽に参加しやすいですよ。
ノベルアップ+
玩具メーカーのホビージャパンが主催しているサイトです。
際立って特徴的なのは、LINEスタンプのようなキャラクター付きの応援メッセージや感想を気軽に送れること。
もらうととっても嬉しい感想ですが、実は送る側も躊躇ってしまいがちですよね。コメント付きスタンプなら気軽に送ることができます。
小説が書きやすいのも「ノベルアップ+」の特徴の一つ。文字を書き込むだけで自然と体裁が整う仕様になっているので、とても読みやすい仕上がりになります。
サイト自体のデザインがとてもポップでかわいいのも、人気の要因ですよ。
ポイント制度も他とは違い、上限がありません。好きな作品を思い切り応援できるのは、書き手側にとってもとても嬉しいサービスです。
ステキブンゲイ
2020年にオープンした小説家の中村航さんが主催している「ステキブンゲイ」にはしっかりとした特徴があります。
小説投稿サイトはほとんどがライトノベルがメインですが、こちらでは一般小説、ライト文芸の投稿を呼びかけています。また、プロも作品を掲載しているのでかなり読み応えがありますよ。
また、「ステキブンゲイ」には読者による評価システムがないので、サイト自体が殺伐とすることがなくとても穏やかな雰囲気です。
機能もとてもシンプルで使いやすいと評判ですよ。
交流や応援を目的とせず、しっかり作品と向き合いたい書き手さんと読み手さんにとくにおすすめです。
野いちご
胸キュンで甘ずっぱい恋愛作品に満ち溢れた小説投稿サイト。「野いちご」ユーザーは女子中高生をはじめ、10代の女性が中心です。
青春を舞台にしたラブストーリーはもちろん、または学園ホラーなども人気です。
人気の作品の傾向としてイケメン幼馴染や、逆ハーレム、余命わずかな主人公、など。いわゆる少女漫画テイストの作品で溢れています。
一方で今、大人気のキーワードが“暴走族”や“総長”。ヤンキー漫画?と思いきや現実世界の暴走族とは少々違う様子。総長は憧れの存在であり、いわゆる法を破るような暴走行為もしません。
ランキング上位に流行りの傾向がしっかりと出るので、書き手側としては参考になります。
サイトデザインは使いやすくシンプル。老舗のサイトだけあって、投稿のしやすさは抜群ですよ。
ベリーズカフェ
「野いちご」のお姉さん版。TL、NLがメインです。
投稿されている作品はほぼ全てハイスペ彼氏との恋愛小説。
彼氏の職業は、医者、弁護士、社長……。また、そんな彼と政略結婚することとなった主人公が最終的には溺愛される!という展開が定番であり、大ヒットの条件。
「思い切りスパダリに愛されたい」という需要に特化しているので、読者の心をガッチリ掴めばヒットのチャンスにつながります。
携帯小説時代から続くサイトなので、投稿数もユーザー数も多数。同じ趣味の仲間たちが集まるサイトなので、意気投合した人たちがSNSを通して交流するという話も聞きます。
上位の作家さんたちはセミプロとして活動しているような方も多く、本当にレベルが高い作品ばかり。
読者としても大満足できますし、投稿するモチベーションも上がりますよ。
Prologue(プロローグ)
SNSの普及により短編作品を投稿するという文化が根付き、短編に特化した小説投稿サイトも増えてきました。2021年に開設されたPrologueも2,000文字以下の作品専用です。
「普段読書をしてない人が、自然と本を読むきっかけを作れないだろうか?」というコンセプトで始まっているので、投稿する人にとっても読者にとっても間口が広く、気軽に楽しめるのが特徴です。
短編なのでカジュアルに投稿でき、気軽に読むことが出来るのでSNSとの親和性も高く、サイト外での交流を楽しんでいる人が多い印象です。
サイト開設して日が浅いのにも関わらず、書籍化、映像化を見越したコンテストも開催されているので、将来性にも期待できます。
今後に期待できる急成長中のサイトなので、ユーザー数が爆発するまえに参加するのも◎
さらにこちらも実は!
pixiv
イラストや漫画の投稿サイトとして有名な「pixiv」実は小説の投稿サイトとしても大人気です。
二次創作、オリジナル問わず、投稿作品もファンも溢れかえっているサイト。
旬のジャンルも定番のジャンルも、盛大に作品展開されているので、書き手としても読み手としても嬉しいですよね。
同人誌やグッズなどを作りたいクリエイターさんにとっては、周辺サービスを利用することもできます。
「pixiv」はBOOTHという通販サイト作成サービスを提供しています。
相手に住所を知られずに配送できたり、倉庫に商品を預けておくことができたるなど、紙の本を作りたい書き手さんにとって、嬉しいサービスですよね。
その他にも、ファングッズの注文、ライブ配信など、コラボ先は多岐に渡ります!
参加するときはぜひ最大限サービスを利用してみてください。
note
最近、小説投稿サイトとしても注目されているのが「note」です。
元々はブログのように日記やエッセイを書く人を中心に広まった「note」ですが、爆発的にユーザー数が増える中で、各小説投稿専門サイトから流れてくる人が多数います。
特徴としてはサイトの書く側の使いやすさや、読者のサポートのしやすさがあります。
とても自由度が高いので、書き手側が自由に投稿を有料にすることも無料にすることもでき、値段も設定できます。読者が投げ銭を送るのもハードルが低く、ポイント制なども導入していないので枠に縛られずに自由に使うことができます。
小説コンテストも開催していて、ライトノベルから一般文芸まで細かくジャンル分けされているので、自分に合った投稿先が見つかりますよ。
何より小説に特化したサイトではないため投稿数が少ないので、初期からの参入でヒットするチャンスにつながります。
ノベルピア
2022年にオープンしたばかりの「ノベルピア」は、韓国発のサイトです。日本のエンタメ業界に韓国作品はどんどん参入していますが、ついに小説投稿サイト業界にまで……と大きな話題を呼びました。
広告収入分配の1PVあたり1〜2円と超強気。また、2023年には賞金総額1,000万円のコンテストを行うなど、その勢いには圧倒されます。
小説のジャンルはいわゆるラノベのファンタジーテイストで、男性向けがやや多い傾向です。転生ものはこちらでも根強い人気です!
韓国で強いWebtoonといういわゆる縦読み漫画が強いサイトなので、他の小説投稿サイトとは少しテイストが異なっているため、新規開拓場所として狙い目ですよ。
以上、おすすめの小説投稿サイト10選でした。オールジャンルから、細分化されているサイトまで特徴をお伝えしたので、きっと理想の投稿サイトが見つかりますよ。ぜひ小説投稿を通して、気の合う仲間たちの交流を楽しんでくださいね★
こちらの記事もおすすめです!
- 【ご当地】地方漫画賞とは?全国各地から応募可能な一覧
- ご当地小説とは?おすすめ小説6選|ご当地小説を書いてみたい方に
- 【小説】地方文学賞の一覧!全国から応募可能な賞もまとめて紹介|2024年
- イラスト向けポートフォリオの作り方!何点載せる?作成のコツ|初心者
- 小説ジャンルの選び方!わからない人へ大まかな種類一覧|分類区分